教育[725]

「子どもが予防接種を嫌がる」騙すデメリットと正しい声掛け方法

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執筆者:立石 美津子

予防注射。0歳~2歳小さいうちは結構頻繁にありますよね。

今頃、インフルエンザB型も流行っているようですが、そんな時「ああ、予防接種しておけばよかった」と悔やまれます。でも、秋が近づくと「費用はかかるし泣き叫ぶし」とするかしまいか迷う冬のインフルエンザ予防接種。

「来週は注射しに行くからね」なんて事前予告しておくとぐずってぐずって大変。だから、スーパーへ買い物へ行くフリをしながら小児科に連れて行ったり、「お腹ポンポンするだけね」と嘘をついて連れて行ったりしていませんか?

でも、騙して連れて行くのはよい方法ではありません。

①事実を伝えて連れて行った方がよい

「お腹ポンポンするだけね」とママから言われていたので、てっきり聴診器を当てられるだけと思っていた子ども。

診察室に入ってみると目の前にはキラリと光る注射針が!まだ針が刺さってもいないのに暴れで大泣きします。そこには「嘘つかれた」「騙された」という悲しい思いも含まれています。

こんな経験をすると、親としてはますます「嫌なことを前もって伝えておかない方がいい」と嘘をついて連れていくことを繰り返したりします。

でも、そんなことをしていると、単に風邪を引いて薬をもらいに行くだけで「また注射されるかも」と思われ、信用されなくなってしまう危険も・・・・。

子どもにとって嫌なことでも予告しましょう。「今日は病気にならないために予防注射に行くからね」と真実を伝えましょう。1週間も前から伝えてしまうと子どもだって気分が凹みます。当日の朝がベストですよ。

②褒美を準備しておく

“嫌なことを乗り越えると良いことが待っている”ご褒美を用意しましょう。

勉強させるときに「これやったら飴あげるよ」といった水族館のアシカショーのような“餌で釣る躾”はよくありませんが、大人だってちょっと痛い注射。プレゼントを準備しましょう。

まず「よく痛い注射できたね。偉いね」と抱き締め、言葉で褒めましょう。もしくは事前に「注射しに行こうね。終わったらハンバーガー屋さんでポテトとジュース飲もうね」「注射行こうね。終わったらシール買いに行こうね」でいいのです。

その時、ちょっと言葉に注意して下さい。痛いものは痛いので大泣きするかもしれません。だから「我慢出来たら」とか「泣かなかったら」とご褒美に条件はつけないこと。注射をしたらご褒美でいいのです。

大人だって未知なものは不安です。人生スタートして間もない子どもだって同じ。 安心できるママがいるからこそ、困難も乗り越えられます。騙して連れて行くなんてことはしないようにしましょうね。

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