子どもがちゃんとご飯を食べないと、ついきつく叱ってしまいがちです。
お子さんのタイプに合わせて、どのように声をかけるのがベストかを確認しましょう。
⇒ 食事に興味を持たせて楽しく食べさせましょう。 好奇心旺盛なお子さんです。いろいろなことに興味を持ち、元気に行動するタイプです。
ただ、気になることがあると、そちらに目が向きがちなので、食事中、テレビに夢中になったり、おもちゃで遊び出すなど、集中して食べられないときがあるかもしれません。すると、味わって食べることや、食事マナーを身につけることができなくなる可能性があります。
テレビを消す、おもちゃを片付けるなど、食事に集中できる環境を作ると同時に、食事に興味を持たせる言葉がけをしましょう。
「クイズ!ハンバーグの中には何が入っているでしょう?」「この玉ねぎはどこで生まれたでしょう?」など、遊びを取り入れる工夫をしていけば、落ち着いて楽しく食べられるようになるはずです。
⇒ 自ら進んで食べられるように主体性を育てましょう 繊細なお子さんです。あなたや先生の言うことをきちんと聞けるタイプです。
ただ、優柔不断な面があり、あまり自己主張もしないタイプなので、食事も促されてから手をつけたり、食べさせてくれるのを待っていることがあるのではないでしょうか。
そんなお子さんに対し、ついあなたが食べるものを決めたり、食べるのを手伝ったりしていると、1人で自主的に食べる力が身につかなくなるかもしれません。
「どれが食べたい?自分で取ってごらん」など、お子さんの気持ちを聞き出し、自分から進んで食べられるような声かけをしましょう。
自分で選んで食べる楽しさや満足感を積み重ねていくうちに、お子さん自身で食事のリズムを持てるようになり、主体性も育っていきます。
⇒ 無理強いせずに、食べたい気持ちを引き出しましょう。自分の意見をしっかり持っているお子さんです。周囲に対して気持ちをはっきり伝えられるタイプです。
ただ、イヤなものはイヤという思いが強いため、食事中は好きなものだけを食べ、苦手なおかずは手をつけないことがあるかもしれません。
すると、栄養バランスが崩れる心配が出てきますし、食事を残してしまうことになります。 苦手なものを残していたら頭ごなしに叱らず、まずは「これが嫌いなんだね」と気持ちを受け止めましょう。
そして、「でも、ニンジンは○○ちゃんの体を元気にするんだよ。だから食べてほしいな」と、食べてみようという気持ちになるような言葉がけをして、食べられたらたくさん褒めてください。それを続けていけば、美味しさの発見ができ、好き嫌いも減っていくでしょう。
⇒ 適切な時間で食べられるように誘導しましょう おおらかなお子さんです。周りに惑わされずに落ち着いて行動できるタイプです。
ただ、食事中も周囲の状況がどうであれ、いつまでものんびり食べていることがあるかもしれません。
その姿にあなたはつい、「早く食べなさい」と急かしたくなるはずです。 集団生活を送る上で、支障が出る場合もあるので、タイムリミットを設けて食事を時間内に終わらせられるようにしましょう。
「時計の針が3になるまでごはんを食べよう」と終わりの時間を確認させ、早食いや丸飲みをしていないかに気をつけながら、「ちゃんと食べてるね」「すごい!あと半分だよ」とフォローします。適切な時間で食べられるようになれば、周りの人の時間も大切にでき、協調性も育まれていくことでしょう。