教育[725]

パパが叱られることによる子どもへの影響

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執筆者:門衛 教育運営チーム

イクメンなんて、どこの国の話?

うちのパパなんか、いつも夜は遅いし、お休みの日だってなにも手伝ってくれないし・・。

こんな状況だと、少しは家のことや子育てを手伝ってよ!という思いから、どうしてもパパを責めたり、子どものまえで口喧嘩をしたり、ということになりがちです。

でも、これは、子どもに想像以上の悪影響を与えてしまうのです。子どもはパパとママの関係に敏感です。

仲が悪いと、生まれたばかりの赤ちゃんだって、すぐに気づきます。子どもにとって、パパとママの笑顔が心の栄養源なのです。

あなたに責められてばかりのパパを見ると、男の子、女の子はこう受け取る

(男の子)パパはダメ男なんだ…。

父親は生きていくうえでのモデルといってもいいでしょう。それを失ってしまったと感じると心の成長が阻害されることにもつながります。

そして育つ過程で、感情表現が乏しくなったり、無力感に陥ったり、暴力的になったりするケースもあります。自信がなく、自分はダメだと思いがちで、閉じこもってしまう背景には、心のキズが影響していることもあるのです。

(女の子)ママは幸せじゃないんだ…。

男性への偏見が芽生えることもあります。自信がなく自分をダメな人間と思い込み、生きている意味や価値が見いだせなくなる傾向が生じることも。

重いケースでは思春期に、抑うつ的症状が摂食障害、リストカット、不安障害など、心のトラブルが起きる子もいます。どこにいても誰といても場違いな気がして、心の落ち着ける場所がないという、不安定な心を抱えてしまう可能性があります。

パパストレスを改善するポイント

まずは、パパを知りましょう。パパが何を考え、何を求めているかを知るだけで、関係は2歩も3歩も前進します。

居場所がほしい

子どもの前では立ててほしい

母親だけでなく妻の側面も見せてほしい

プライドを傷つけないで

よそのパパと比較しないで

夫婦関係がこじれたり、喧嘩のきっかけになるのは、この5つの要素がほとんどです。

しかも、「些細なこと」がきっかけのけんかと違って、意外と根が深く、険悪な空気が長続きしてしまいます。 「子どもの前では立ててほしい」のなかには、実家の悪口なども含まれるでしょう。また「もっと稼ぎがあったら」というようなお金がらみの言葉は禁物です。

3つのパパ地雷を回避しよう

あなたにとって小さなことでも、パパにとっては大問題。ちょっと気を付けるだけで夫婦関係が良くなります。

・パパがとても落ち込んで帰ってきているのに「ね、ね、聞いてよ!」と自分の話ばかりする。 

⇒ つい自分本位になり、パパへの気配りに欠けていては、なかなか通じあえませんよね。

・どうせ食べるかどうかわからないからと、料理が適当

⇒ 日々のごはんは大切です。いいかげんであるほど、パパは自分の居場所がないと感じてしまうのです。

・手伝いをしても、感謝の言葉がない

⇒ これでは、「また手伝おう」という気持ちが消えてしまいます。

思わず笑顔になるワードを使おう

いつもの会話に添えるだけで、関係は円滑になっていきます。 「ありがとう。助かったわ」

⇒ 何をやっても「当たり前」という態度だったら、やる気がなくなってしまいます。たとえなにか文句を言いたいことがあっても、まずはこの言葉です。

「お疲れ様。ほら、パパが帰ってきたわよ。うれしいね」 仕事から帰ってきたら、まず、子どもと一緒に「おかえりなさい」。

当たり前のあいさつですが、そこに心がなければ届きません。子どもに人を敬う心を教える上でも大切です。

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