教育[725]

「何でも子どもに伝わっていそうで不安」心を落ち着かせる感情整理法

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執筆者:門衛 教育運営チーム

暮らしていれば、不安や悩みはあって当たり前。心を穏やかに保つために、ときには気持ちを吐き出すことも大事なのですが、がんばり屋のお母さんほど、「子どもに不安そうな様子を見せてはいけない」と気持ちを押し殺してしまいがちです。

残念ながら、お母さんがどれほど気をつけていても、不安は、ため息や表情、態度、声の調子などに表れます。そして子どもはそれを敏感にキャッチしてしまうのです。

しかも、お母さんが隠そうとするほど、子どもは「どうしたんだろう」とますます不安になっていきます。子どもに余計な心配をさせないためにも、不安や悩みは隠さず、ため込まず、外に吐き出すようにしたほうがよいのです。

とは言え、子どもや周りの人に当たり散らすような吐き出し方をすると、それもまた子どもの心を傷つけてしまいますよね。そこでおすすめしたいのが、書いて気持ちをスッキリさせる「感情整理ノート」の活用です。

考え方次第で、不安はなくなる 「書く」という行為には、自分を客観的に見つめられるというメリットがあります。また、何度も見返すことができるので、自分の考え方のクセにも気づくことができ、対処の仕方や予防法も見つけることができるのです。

「どんな不安も、私の考え方次第で対処できる」とわかるだけで、気持ちはラクになります。解決につながる行動も起こせるようになり、不安や悩みを上手に手放し、子どもと笑顔で向き合えるようになるでしょう。

不安になりやすい人の考え方のクセ

・「いつも」「みんな」をよく使う ⇒ 過度な一般化思考
「いつも私はこういう扱いを受けている」「ママ友だちはみんな私を嫌っている」など、「いつも」や「みんな」といった表現をよく使うのが特徴です。事実とは違うところで不安を増大させやすい思考です。

・「こうに違いない」と思い込む ⇒ 読心思考
事実を確認せず、「絶対こうだ」と決めつけて、不安を作ってしまう思考。「おはようと言ったのに挨拶を返してくれなかった。私は嫌われているに違いない」など、自分の判断で解釈を広げてしまいます。

・「自分なんて」と考えてしまう ⇒ どうせ思考
「どうせ私は何もできないから」「どうせ今からじゃ仕事なんて見つからない」など、自分を卑下し過小評価して、自ら自信を失わせてしまいます。自信がもてないことで不安を感じやすくなります。

感情整理ノートをつけてみよう

①今日の感情を振り返る ⇒ 抑えていた気持ち吐き出し、スッキリします
1日を振り返り、自分がもった感情を書きましょう。複数あってもかまいません。すぐに思いつかなければ、目を閉じて、朝からのあなたの行動を時系列で思い浮かべ、その時々でどんな気持ちになったかを考えてみましょう。

②その感情をもった原因を考える ⇒ 不安や悩みを解消する近道が見つかります
複数の感情がある場合は、ひとつひとつの感情ごとに、そのような気持ちになった原因(出来事)を考えて記入していきます。原因が思い出せないときは、「何があってそうなったの?」と自分で自分に質問してみます。

③原因に対し、どうしてそう感じてしまったか理由を考える ⇒ 自分の考え方のクセに気づくことができます
上記②の原因(出来事)に対し、なぜ①のような感情をもったのか、理由を考えて書き出します。難しいときは、「落ち込んだのは、だって○○だったから」「なせかと言うと」と誰かに説明するつもりで考えてみましょう。

④あなたに励ますと言葉を送る ⇒ 元気をチャージでき、心を前向きにリセットできます
最後に、温かなメッセージを自分に届けましょう。「誰にだって失敗はあるんだから気にしない!」「このことで子どもも自分も成長できたから良かったかもしれない!」など、自分を励ます言葉や、出来事への感謝の言葉を記入しましょう。

 

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