核家族化が進んでいる現代では、おじいちゃん・おばあちゃんが一緒に暮らすような大家族は少なくなってきています。
また、祖父母が遠く離れた場所に住んでいたりすると、 会うのは年に数回・・・という子供達も多いのではないでしょうか?
しかし、祖父母との交流は子供にとって、とても有益なものとも言えるのです。
一緒に住んでいない祖父母は、孫に会うきっかけがないと会いに来れないかもしれません。 赤ちゃんの時は、お食い初めや誕生日、お宮参りなど祖父母が集まってお食事会をする機会が多くても、年齢を重ねるごとに、そういった機会は少なくなっています。
そのため、年齢を重ねるごとに交流がなくなっているケースも多いでしょう。
しかし、祖父母は大事な存在ということを子供達に覚えさせるのも、親の役目です。 母親にとっては夫の母親とは険悪なムードであったりする場合も多いでしょう。 しかし、子供にとっては「大切なおばあちゃん」なのです。
もし、母親がおばあちゃんの悪口を言っていたら、子供の頭の中には「おばあちゃんはお母さんを苛める悪い人」という感覚が身につき、いつまでたってもおばあちゃんとの溝は埋まらないようになってしまうかもしれません。
祖父母は離れていても家族であることには変わりはなく、いざという時にとても頼りになる存在です。
なるべく小さなうちから祖父母との交流を持たせ、いざという時に子供を祖父母に預けることができるような環境に整えておくことも必要かもしれませんね。
祖父母世代の人の子育ての考え方と親世代の子育ての考えでは、どこか違っている部分が多く、すれ違いや衝突もあるかもしれませんね。
しかし、子供は祖父母を通して、先祖の大切さを学ぶこともできます。 子供は自分から、そういったことが分からないため、祖父母のように年代の上の人から貴重な話を聞く事で、先祖を大切にするようにもなるのです。
祖父母がいたからこそ、自分がこの世に存在しているという奇跡を知ることもできますよね。
お彼岸や先祖の命日には一緒にお墓参りに行って、そういったことを大切に重んじるようになるといいですよね。そして、祖父母から自分の父親・母親の小さな時の話を聞くのも、ひとつの楽しみかもしれません。祖父母は子供の良き相談相手となり、良き理解者となることができるでしょう。
しかし、子供が大きくなって急に祖父母との交流を持たせようとしても、そこまで親密にはなれないかもしれません。
近くに住んでいるなら、たまには一緒に食事をしたり、外出をしたり、子供の幼稚園や学校の発表会に誘ったりなど、子供と祖父母を会わせる機会を増やして、子供との交流を深めてあげるのもいいですね。
残念ながら、全ての子供に祖父母が存在する訳ではないでしょう。 すでに他界している場合もあるでしょうし、親の離婚などの事情があって交流が不可能な場合もあるでしょう。
しかし、祖父母が身近に住んでいたり、交流ができる状態にあることはとても幸せなことです。是非、交流を持たせてあげるようにしたいものです。
また、年老いた祖父母を成長過程で目にしていくことで、自然と思いやりのある子供に育っていくというメリットもあります。