子どもの成長に合わせて、親の悩みは尽きないものですよね。
ひとつひとつ成長をしていく姿を見るのは嬉しい反面、少しさみしい気持ちもあると思います。 子どもはだんだんと親元を離れていくのが当然です。 親としても、子どもの年齢に合わせて、うまく子離れしていかないといけませんね。
家の中でも距離感はだんだん離れていくと思いますが、そのキッカケとなるのが子ども部屋についてです。
今回は、そんな子どもに何歳頃から子ども部屋を与えるべきなのか?を考えてみたいと思います。
小学校入学は、生活パターンを考えても大きな節目になりますが、この入学に合わせて子ども部屋を作るというのはどうでしょうか? 早いと思いますか?
幼稚園・保育園生活だったのが、学校に通うようになるわけですから、子ども自身の意識も変化があるでしょう。 お母さんとしても、いままでとは起床時間が変わったり、今年お子さんが入学した方はいまはまだペースをつかもうとしている時期かもしれませんね。
生活の内容も変化がありますが、家の中にある「物」にも変化がある時期です。 小学校入学に合わせて勉強机を購入した家庭は多いでしょうし、そのためのスペース作りに苦労したという方も多いのではないでしょうか。
この時期に模様替えも兼ねて、子ども部屋を作ってしまうというのもいいかもしれませんね。 キッカケとしてはいい時期です。 しかし実際に小学校入学で自分の部屋を持っている子どもはまだまだ少ないようです。
小学校に入学したことで、お勉強が本格的になってきますね。 最初は、子どもにお勉強をする習慣がついていないのが普通です。 このタイミングで突然自分の部屋を持たせても、あまり活用できないかもしれません。
結局過ごす時間が長いのはリビングで、宿題やお勉強も親の目が届く範囲で取り組むようになります。 親も一緒に、お勉強をする時間を習慣化させてあげることが大切なのです。
また小学校入学時だと、就寝時間も親や兄弟姉妹と一緒に。という子どもが多いです。 一人で寝られるか、というのも子ども部屋を作るのに判断する項目にしてみてはいかがでしょうか。
うちの子に自分の部屋を持たせてもいいかな~と迷ったら、リビングの一角などに子どものスペースを作ってみることをオススメします。
子どものスペースを作ったら、片づけを自分でさせたり、そのスペースの中の管理は子ども自身にやらせてみます。 リビングで目に入ってしまうだけに気になってしまうでしょうが、できるだけ口を出さないで我慢することが大切です。
親にとって片づけは簡単なことかもしれませんが、子どもは自分で物の管理をすることを徐々に覚えていきます。 子どもがやろうとする前に親がやってあげてしまうと、子どもは「やってもらう」ことが当たり前になり、自分でできるようになりません。 上手に「待つ」ことも大切です。
最初から完璧にできなくても、子ども本人にいろいろやらせてあげるように心がけましょうね。
成長とともに、自分で管理する範囲を増やしていったとして、やはりいつかは子ども部屋が必要です。
異性の兄弟姉妹がいる場合は、小学校高学年頃にはそれぞれの部屋を用意してあげたいですね。
小学校高学年の思春期の時期にさしかかると、もう家族と一緒に寝るというわけにはいかなくなってきます。 女の子は初潮が始まったりと身体にも変化がでてきますから、どんなに仲がよくても異性で部屋を分けるのが妥当でしょう。
だんだんと自分の時間で過ごす時間が多くなり、その部屋が友達付き合いや趣味の拠点となっていきます。 親の目の届く範囲で勉強したりしているうちは安心ですが、個室だと何をしているかわからないので不安に思ってしまう方もいるかもしれませんね。
高校生にもなると、スマホを持つのが当たり前になり、親の知らないところでSNSでのいじめなど起きていないか気になってしまうものです。
親として心配してしまうのは当然ですが、いつまでも子どもを管理していくわけにもいきません。
それぞれの家庭で対策をしていくべきですが、パソコンはリビングに置いておいて、親の目の届くところでしか触らせないという決まりを作ってもいいでしょう。 スマホは○時以降は部屋に持ち込ませない、など約束をしてもいいでしょう。
家庭の環境や、兄弟構成など、みんなが同じように子ども部屋を持てるわけではありません。 子ども本人の性格もありますし、それぞれ希望もあるでしょう。
子ども部屋を与える時期も大切かもしれませんが、いくつで部屋を与えたとしても本当に大事なのは親子の関係です。 お互いに信頼しあえる親子関係を築いていけるように、子育てをしながら親としても成長していきたいものですね。