家族団らんという言葉はよく聞きますよね。 この言葉は、いったいどういう定義なのでしょうか。 これについては個人個人の考え方が違うかもしれません。
小さな頃から家族団らんを経験している方は「家族みんなが集まって話したり笑ったりすること」と答えるでしょう。 一方、家族団らんについて「家族が話さなくても一緒の部屋にいること」と答えるかもしれませんね。
どちらの人達も「家族が一緒に集まって過ごす」ということには変わりないのですが、 実はその内容については若干違いますよね。
そんな家族団らんについて考えたいと思います。
昔は家族と言うと、おじいちゃん・おばあちゃん・お父さん・お母さん・子供達というように 大家族であることは珍しくありませんでしたね。 特に、一昔前のホームドラマなんかだと、家族で一緒に朝食を食べたり、 夕食を食べたりする光景が多々ありましたね。
しかし、今では核家族化が進んでいて子供の数も減っています。 お父さん・お母さん・子供一人という家庭や、片親の家庭も珍しくないのが 現状です。
親が二人とも共働きで遅く、子供だけ早めに一人で食事を食べる事もあるでしょう。 また、片親の場合、二人きりの家族で親が仕事で遅くなると 毎日一人で夕食を摂るなんていう子供達も多いのではないでしょうか?
なかなか家族全員が揃って食事を摂る機会が減ってきています。
中には「一緒の部屋にいるんだから家族団らんを過ごしている」という方もいるでしょう。 ただ一緒に過ごして会話のない状態では本当の「家族団らん」と言えない場合もあります。 家族が一緒に過ごして、コミュニケーションを成立させることが家族だんらんの本当の意味とも考えられます。
実際のところ、一緒の空間にいても会話が全くないという家庭もあるのが現実です。
親が子供のために家族団らんの場を積極的に考えることはとても重要です。 家族団らんにおけるコミュニケーションは、今後の人生にとってもとても有意義なものです。
また、子供達は小学校、中学校、高校へと進学するにつれ、 人間関係や学業などで多くの悩みを抱えてくるでしょう。
今まで家族団らんがほとんどなくて、親にあまり話をしなかった子供は、 本当に困った時に親にも言えず一人で悩んでしまうことがあります。
幼い時から、たとえ小さなことでもいいので、 親に気軽に話をできる環境をつくってあげることは、今後の長い人生を送る上で重要な意味を持ちます。
子供にとっては「何があっても親だけは味方」という気持ちを持たせてあげることで、 何事にも積極的に取り組める子供に育っていきます。
核家族化の影響で家族団らんの時間がなかなか取れない家庭も多いでしょう。 でも、朝食は一緒に取るようにする、または休日には一緒にご飯を食べるなど、 工夫をしながら家族団らん、そして会話を増やしておきましょう。
子供達が学校であった話を話してきたら、きちんと聞いてあげます。 友達の話なども聞いてあげましょう。 子供にとっては、小さなことでも聞いてくれる親の存在が何よりもありがたいものです。
また、時には一緒にテレビを見ながら、思った事を言い合うこともいいでしょう。 親と一緒に過ごす時間がストレスにならないように、 リラックスできる明るい家族団らんにしたいものですね。