子どもの成長は親にとって何よりの喜びになります。 毎日少しずつでも、子どもができることが増えていくと嬉しいものですよね。
そんな子どもの成長を見守る中でも、多くのママが幼少期に、子どもの人見知りについて心配するのではないでしょうか。
子どもが公園に遊びに行ったりする年齢になると、だんだんと家族以外との触れ合いの時間も増えていきます。
そこで上手にコミュニケーションがとれないと、人見知りなのかしら?と疑ってしまうこともあるかもしれません。 もしかしたら自閉症なのかも…とあらぬ心配までしてしまうことになるかもしれませんね。 ママが焦ってはいけないので、すぐに結論を求めようとせずに、優しく見守ってあげましょう。
自閉症では…と心配をしてしまうママもいるかもしれませんが、他人とのコミュニケーションを恥ずかしがるだけで自閉症とは言えません。
自閉症の子どもの特徴として目を合わせられないということがあります。 赤ちゃんの頃から、目線がボーっとしているようなら可能性があるかもしれませんが、特に思い当たる事がなければ、早とちりとなりそうです。
成長の中で、人見知りが克服していけるかもしれません。 そもそも人見知りは、知らない人に不安感や緊張感を抱くとあらわれる感情で、成長過程で必要なものと言われています。 誰にでも物怖じせずに話かけたり、挨拶できる子どもは可愛いと言われがちですが、人を警戒するのも人間にとって必要な感情ではないでしょうか。
そのため、あまり他の子どもと比べる必要もありません。 警戒心がとれる早さは、子どもにとって個人差があって当然です。 ママが焦って、無理やり人見知りを克服させようとすると逆効果になると言われています。
ママの仕事は、人見知りを克服させようとすることではなく、子どもを安心させてあげることです。 まずはママが周りの人とのコミュニケーションを楽しみましょう。 子どもがそのママの姿をみて、この人達は信頼できる人なのかな?と覚えていきます。
不信感や危機感を持っている相手は、危険な人ではないということをママの行動をもって教えてあげるのです。 子どもが誰よりも信頼しているのはママで、心のよりどころにしているのはママです。 そんな1番信頼できるママが触れ合っている人なら大丈夫かな、と思えるようになるのです。
ママの姿を見せてあげることも大切ですが、子どもに自信をつけてあげることも大切ですね。
お稽古を始めるようになったら、発表会に参加させてみるのも克服のキッカケになります。 普段は人見知りで恥ずかしがり屋な子でも、発表会では堂々と舞台に立っているという光景も珍しくありません。 自分で「できた」という経験が子どもに自信をつけることによって、自分の意見を発言する力にもつながるのではないでしょうか。
子どもに自信を持たせる方法は、お稽古の発表会だけではありません。 普段の生活の中で、お手伝いやおつかいをすることでもいいですね。
今までできなかったお手伝いや、一人でのおつかいは子どもに達成感を与えますね。 上手にできたらきちんと褒めてあげましょうね。 また、パパに自分で報告させてみるのもいいでしょう。 自分の言葉で他人に伝えて、それが褒められると子どもでなくても嬉しいですよね。
お手伝いやおつかいをした特別な日だけではなくて、日頃から子どもの話をきちんときいてあげることも大切です。 子どもが話かけてくるときに、ママは家事や他の仕事で忙しいときもあるかもしれません。
ついつい話を聞くのも流しながらになってしまうこともあるかもしれませんが、しっかりと話を聞いてあげることも大切です。 ママはそのつもりはなくても、話を聞いてもらえていないと感じると、子どもはなんとなく自分を否定された気分になってしまいます。
大好きなママにさえ、自分の話を聞いてもらえず否定されてしまう子どもが、他人に自分の話をしたいと思うでしょうか。 日頃の生活でのママの接し方も大切なのかもしれませんね。
いくらママが人見知りを直そうとしても、子どもの性格もありますから思い通りにいかないこともあるかもしれませんね。
大人になっても人見知りの人はいます。 誰だって初対面の人に対して、壁を作りたいと思うものです。 その壁の厚さは人によってそれぞれになるわけですが、会ったその日に親友になれる人なんているわけがありません。
その初対面のときの壁を、相手に感じさせないように他人と接する力をつけていけばいいのではないでしょうか。 最低限、挨拶は自分からできる子にする、など、子どもにとってハードルが低いことから始めてみましょう。
いつでもママが心のよりどころになれるように、見守りながら成長させてあげてくださいね。
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