お腹に赤ちゃんができると、毎日毎日がとても大切なものに思えてきます。
スマホのアプリなどを利用すると、1日1日の成長の様子を知ることができ、1日の成長が赤ちゃんにとってとても大切なものだとわかるからです。 産まれてきた赤ちゃんの成長は目に見えてとても早く、夜泣きをしている時期でさえ、あっという間に過ぎてしまいます。
お腹にいる赤ちゃんも同じように成長しているので、その成長にあわせて、いろいろ試してみたいと思うママは多いですよね。
その代表的なものが胎教です。 お腹の中の赤ちゃんは妊娠20週頃から外の音が聞こえていると言われていて、週数を重ねていくとだんだんと耳で聞き取れることも多くなっていきます。 胎教で英才教育を始めたり、クラシックを聴くといい、なんて噂を聞きますが、胎教の効果とは実際どのくらいなのでしょうか?
胎教で英語を聴かせたりしたほうがいいのかしら?と考えているママもいるかもしれませんが、実際に胎教によって赤ちゃんの頭がよくなるデータはないようです。
しかし赤ちゃんの胎動を感じるようになると、ママの生活と赤ちゃんの動きは決して無関係ではないということに気付いているママも多いはずです。 赤ちゃんによって個人差はあるかもしれませんが、よく動く時間帯がありませんか? ママがご飯を食べたときや、お風呂に入ったとき、また寝ようと横になったときに胎動を感じるママが多いそうです。
これは偶然ではありません。 赤ちゃんは味覚もわかるそうですし、お風呂や就寝時にママがリラックスすると、安心するようですよ。
つまり赤ちゃんはお腹の外のことをわかっているのです。 産まれてきてから、胎児の記憶を話す子どももいるというデータもあるのです。 お腹の中にいるとはいえ、赤ちゃんにも意識があるのかもしれませんね。
そのため胎教で頭を良くさせよう!と考えるよりも、赤ちゃんとママのコミュニケーションをとることに意識を向けてみてください。 難しい事をしようとする必要はありません。 毎日話かけてあげたり、手でお腹を撫でてあげることでコミュニケーションになるのです。 ママやパパとコミュニケーションをとることで脳を刺激することができます。 些細なことから始めてみてくださいね。
では胎教でクラシックがいいというのはウソなのでしょうか?
そもそもクラシックがいいと言われるようになったのは、クラシック音楽にある周波数にあるようです。 この周波数は人間の耳では認識できないもので、心拍数、そよ風、川のせせらぎなどにも含まれています。 つまりこの周波数によって、心理的な安心感を与えたり、気持ちをリラックスさせる効果があるのではないかと考えられていたのです。
あなたは実際にクラシックを聴いて、安心したりリラックスするなと感じますか? ママ本人がリラックスできるのであれば、もちろんクラシックは赤ちゃんにもいい影響がありそうです。
しかし何より大切なのは、何を聴くかではなく、ママがリラックスできるのか?ということ。 ママと赤ちゃんは一心同体です。 ママの喜怒哀楽は赤ちゃんにも伝わっています。 せっかく赤ちゃんのためにクラシックを聴いても、ママが苦痛だったら意味がないのです。
そのため、あまり深く考えずに好きな音楽を聴いてみましょうね。 気分によっては、にぎやかな曲でもOKです。 赤ちゃんにも曲の好き嫌いがあるかもしれませんから、気に入った曲だとたくさん動いてリアクションしてくれるかもしれませんね。
特にこだわりがなければ、歌詞のない音楽もオススメです。 歌詞がある曲だと、内容によってはナーバスになってしまうかもしれませんからね。 なによりもママがリラックスできることを心掛けてください。
赤ちゃんがお腹の中にいるときにできるコミュニケーションとして「キックゲーム」もあります。 赤ちゃんが蹴った場所を、こちらからも押し返してみて、赤ちゃんからの返事を待つというものです。 不思議なことに、本当に赤ちゃんから返事がくるので、チャレンジしてみてください。
すぐに返事があるので、赤ちゃんとリアルにコミュニケーションが取れているという実感がわきますよ。
赤ちゃんがお腹の中にいる期間は本当にあっと言う間です。 妊婦さんの中には、安静に生活しなくてはいけないと病院で言われた方や、中には入院している方もいるかもしれません。
しかし妊娠期間は二度と戻ってきません。 赤ちゃんとの生活はもう始まっています。 できることからコミュニケーションを始めて、赤ちゃんの反応を楽しんでください。 短い妊娠生活をさらに幸せなものにしてくださいね。