子どもも成長につれて親から手が離れていくと、お友達関係も親が把握することではなくなってきます。
たくさんのお友達と交流することにより、子どももどんどん成長していくことでしょう。 しかしお友達とのお付き合いは楽しいことばかりではないかもしれません。
大人の世界でも人の好き嫌いはあるので、子どもでも他人に対していろいろな感情を抱くことでしょう。
子どもは加減がわかりませんので、ちょっとしたことで揉め事になってしまうかもしれません。 子どもがいじめられてしまうのは親にとって悲しいことですが、加害者になってしまう方が悲しいことかもしれません。
被害者でも加害者でも悲しい気持ちになってしまいますが、もし子どもが加害者になってしまったら親としてどのような対応をすればよいのでしょうか?
まず忘れてはいけないのが、きちんと我が子の非を認めて謝罪することです。 いざ自分の子どもが加害者になってしまうと、認めたくない気持ちになってしまうかもしれません。 しかし「うちは悪くない」と言ってしまうのは大間違いです。
お友達を叩いてしまった、などの暴力の事実があるのであればその部分は認めてきちんと謝罪しましょう。
どんな理由があっても、お友達を叩くのはいけないことです。 その一方で、子どもにもきちんと話を聞きます。 親が子どもの言い分を聞かずに、頭ごなしに叱ってしまってはかわいそうです。
もし叩いた理由が相手のお友達にも非があれば、その点をきちんと指摘して謝ってもらうのがいいでしょう。 お互いに悪い部分をきちんと反省して、お互い様で終わりにしたいですね。
いじめてしまった原因にきちんと理由があればいいですが「なんとなく」とか「むかつく」ではダメですね。 しかしダメだからと言って、これも頭ごなしに叱ってもあまり意味がありません。 無理やり押さえつけるだけでは何の解決にもならないのではないでしょうか。
ゆっくりでもいいので話を聞いてあげられる時間があるといいですね。 話を聞いてあげれば、子どもが考えていることの中には間違っていないこともたくさんあるはずです。
間違っていないことは、きちんと同意して認めてあげましょう。 いじめが問題になる思春期の子どもは、親が気づかないところでストレスがかかっています。 子どもはストレスを感じた経験もないでしょうから、ストレスの発散の仕方がわかりません。
思春期の子ども達は、クラスメイトや学校の中で「自分が周りから認められたい」と思っているはずです。 自分の居場所を確保するために、友達をないがしろにしてしまうのです。
他人を認めてあげられる子どもになるには、まずは自分に心の余裕がないといけません。 他人の気持ちを理解できる子どもになってもらいたいものですね。
もし加害者側になってしまったら、まず親として気持ちを整理することからです。 きちんと謝罪することで誠意をみせたいところですが、謝ったからと言って終わりではありません。
もしかすると被害者になるよりも加害者の親となってしまう方が、怒りのぶつけ所がなくて辛いかもしれませんね。
しかし辛い顔はしていられません。 自分の心のケアは1番最後になってしまいますから、しっかりしなくてはいけません。 相手のお子さんももちろん、被害者の親にも心に傷をつけてしまいます。
まずは被害者の方への配慮、そしてなによりも大事なのは、子どもに同じ間違いを繰りかえさせないことです。 当然、謝れば何度でもやっていいというわけではありません。 事の重大さを理解させて、きちんと反省させないといけません。
多くの家庭では、問題が起きてから急に子どもとのコミュニケーションの時間をとろうとします。
しかし普段から習慣がなければ、子どもはなかなか心を開いてくれないでしょう。 普段からの親子の時間があれば、会話の時間を持つのも難しくありませんね。 やはり大切なのは、未然に防ぐ努力をしておくことです。
子どもと触れ合う時間が普段からあれば、細かい変化にも気付くことができます。 親子の信頼関係も築いておくことができます。
信頼関係がない相手に心の内を打ち明けたいと思う人はいませんよね。
子どもだって同じです。 むしろ子どもは根本的には親に甘えたいと思っているはずですから、心の距離を離さないことが大切なのです。 まずはいじめを起こさせないことが理想です。 自宅では親子でコミュニケーションをとる時間をとって、普段から信頼関係を築いておきましょう。