現在、子供の肥満が増えつつあることが指摘されているようです。
文部科学省の調べによると、1980年以降の時期と比べると明らかに増加していることが分かっているようです。 その出現率は2~3倍ほどとも言われているのです。また、肥満まではいかないにしても「肥満の傾向」にある子供は、 成長してから肥満となってしまいがち。
こうした心配に繋がる肥満をどうやって防ぐことがべストなのでしょうか?
●どうして肥満が増えているの?
大きな原因は食生活の多様化が原因と言われているそうです。
・夜型の子供達
昔と違って共働きの家庭も多いでしょう。 食事時間が遅くなり、夜の8時以降に夕食を取る家庭も多く、 眠る時間帯も合わせて遅い傾向にあります。夕食の時間は親が帰ってきてから・・・となると、お腹がすいて夕食の前に お菓子を食べて空腹を満たす場合も多いです。食事内容もともかくこうした食生活の習慣の乱れも関係しているのです。
●家族全員で食事を摂ることが肥満抑制に繋がる?!
一概に言えませんが、海外のある研究チームの調査結果によると、 標準体型の子供と肥満傾向のある子供と比べると、 肥満傾向の子供達は 家族との団らんの回数が少ないとのことでした。一見して、団らんと肥満の関係は薄いように思っても、 家族が食卓を囲んで会話を楽しみながら食べるというスタイルは 子供にとっては、いつの時代にも嬉しいことであり、美味しい食事へと繋がるのでしょう、
●肥満にさせないために有効な事とは?
①お菓子の買い置きをしない!
小さい時からお菓子を与えている家庭は多いようです。 間食には、カロリーの高いお菓子を多く与えていないでしょうか? お菓子を買い置きしていると、子供は「お腹がすいたらお菓子を食べればいい」と思って食べ過ぎてしまいます。 お菓子が家になければ諦めるので、なるべくお菓子の在庫を持たないようにしたいものです。
②適度な運動をさせる!
肥満が少なかった親世代の子供達と比べて、体を動かす機会が激減している現代の子供。 昔なら、学校から帰ってきて近所の公園で遊んだりする姿が多く見られましたが、現在では遊び方も変わっていて、みんなでゲームで遊んだり動き回る遊びが減ってきました。 スポーツを好んでやっている子なら別ですが、学校の体育の時間以外は体を動かす機会がないという子も多くなっているようです。
また、適度な運動は子供の成長も促しますので積極的に身体を動かすことは望ましいですね。
③食べ過ぎは危険
成長過程だから「おかわり」とたくさん食べる事は、親にとっても嬉しいですよね。 ただ、必要以上の食べ過ぎは体にカロリーを溜めこむだけになり、肥満を促します。 その子供の年齢の摂取カロリーに注意して過度のカロリーには気を付けるべきです。同じご飯1杯でも、器の大きさで変わりますので、丼などの大きな茶碗ではなく一般的な茶碗で食べさせることをお勧めします。
④カロリーの高い食事を避ける!
親世代の頃には「ファミレス」や「ファストフード」と呼ばれるようなものは、まだまだ少なかった時代です。 ですが、現在の日本ではそういったフードを摂取できる機会が多々あります。 日常的に子供達が好む食事はハンバーガーやピザなど欧米化しています。 なるべく、高カロリーの食べ物は避けるような工夫が必要です。
●場合によっては病院での食事指導も・・・
学校の健康診断時に「もしかして肥満かも」というサインは見られます。 学校によっては「肥満の可能性もあるので専門家の指導を」というようなアドバイスをしてくれることもあります。そういった場合は、専門家のアドバイスで早めに対処していくべきでしょう。