教育[725]

【子どもの血糖値】シュガーハイとは?対策は低GIダイエット?

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執筆者:門衛 教育運営チーム

子育てをしていく上で、子どもの食事の管理は親の大切な仕事のひとつです。

インターネットや雑誌からはいろいろな情報が入ってきますが、その中で自分の子どもに必要な情報を選んでいかなくてはいけません。

子育てをする国が変われば常識と言われる状況も変わってきますが、アメリカでは一般的な「シュガーハイ」という言葉をご存知でしょうか? 日本ではあまり一般的な言葉とは言えませんが、子どもの将来を考えると知らなかったではすまされない内容かもしれません。

シュガーハイとは?

シュガーハイとは、その名前の通り砂糖を摂取することで興奮状態になってしまうことです。

空腹状態で甘いものを食べると、下がっていた血糖値が急激に上昇します。 そのことにより一時的にハイテンションになってしまうのですが、怖いのはこの状況を繰り返すことです。 甘いものがクセになってしまい、常に何か食べていないと気が済まないという状況になります。 肥満大国のアメリカでよく見られる状況というのも納得ですね。

しかし日本でも他人事ではありません。

子どもの食生活は3歳までで決まると言われているくらい、最初が肝心です。 3歳までと言えば、まだまだ親の言葉の全てを理解して過ごせる年齢ではありません。

外出するときなどに静かにしていてほしいからとお菓子を与えたりしていないでしょうか? 子どもが欲しがるままに、甘いお菓子やジュースを与えていませんか? その一時はお菓子で静かにしていてくれるのであれば、親としてはとても楽な方法です。

しかしクセになってからでは、その状況を脱するのは大変なことです。

3歳の時はそれでいいかもしれませんが、クセになったまま小学生、中学生と子どもは成長していきます。

シュガーハイの子どもは、お菓子を食べることで急に活発的になり興奮状態になります。 集中力の低下や思考力の低下も指摘されていて、学力への影響も心配されています。

イライラしたりキレる子どもが増えているのも、シュガーハイと無関係とは言えないかもしれません。 日本ではあまり知られていない事実なだけに注意が必要です。

お菓子も適量ならば問題ないのですが、急激に血糖値が上がることが問題なのです。 シュガーハイになってしまっていると気付いたからと言って、突然子どもにお菓子を禁止することができるでしょうか?

一度お菓子の美味しさを覚えてしまった子どもには、あまりにも残酷な通告です。 大人の事情に振り回されることになり、とてもかわいそうですよね。 ではシュガーハイかもしれない子どもの食生活を修正するには、お母さんはどのようにすればいいのでしょうか?

シュガーハイの改善策は?
いけないのはお菓子ではなく、血糖値が急激に上がることということを忘れてはいけません。

そのため血糖値を緩やかに上昇させるような食事のとり方をさせればいいのです。

低GI値ダイエットがまさにこの方法です。 血糖値をコントロールすることは大人のダイエットにもつながる方法なのです。 子どもはダイエットをする必要があるわけではありませんが、お菓子を突然禁止することはできませんので、この方法を上手く応用してみましょう。 おやつの時間が子どもにとってストレスになってしまっては意味がありませんからね。

血糖値の高いお菓子を食べる前に、血糖値の低いものを食べることで血糖値の上昇は緩やかになります。

そのためお菓子の前に無糖のヨーグルトやフルーツなどを食べさせましょう。 おやつの内容も健康的になり、栄養バランス的にもよいおやつになりそうですね。

逆に血糖値の上昇が高いのは、キャンディーやチョコレートなど、いかにも子どもが好きそうなお菓子です。 キャンディーやチョコレートは、手軽に持ち歩けるお菓子ですし、気楽に口にしますよね。 上手に食べるコツとしては、一気に大量に食べないことと、時間を空けすぎずに食べることです。

血糖値を急激に上げさせないという点では、普段の食事も要注意です。 普段何気なく口にしている白米も血糖値を上げやすい食品とされているのです。 手軽に作れるおにぎりでお昼ご飯を済ませたりさせていませんか?

白米の糖質は頭を働かせるためには必要な栄養素ですが、これだけではいけません。

基本的にはなんでもバランスが大事ですね。 白米のおにぎりしか用意できない!というときは白米を玄米に変えてみると、血糖値が低くなります。

玄米だけでは子どもからは不評かもしれないので、半分白米に混ぜるという方法もありです。 お腹がすくと、ついつい野菜よりもメインのお肉や白米から手をつけてしまいますよね。

本能的に血糖値を上げたいと感じるから、血糖値の低いサラダなどを後回しにしてしまうのです。 血糖値を急激にあげることがクセになってしまわないように、食育の一環として少し気をつけてあげてみてはいかがでしょうか?

 

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