赤ちゃんを育てていて、言葉もまだ話せない時にはさほど気にならないことですが、 幼稚園に通いだしたりした時に気になってくることがあります。
それは「うちの子供って消極的?内向的?」という疑問。
他の子供達が楽しそうに遊んでいるところに、上手く近づけない。 先生の質問にも、モジモジして答えることができない。消極的と言われる子供を持ってしまうと、親としての心配はつのるばかりではないでしょうか。幼稚園くらいのうちならば、親が助けてあげることも可能。 でもこれからどんどん社会にでるのですから、上手にコミュニケーションをとれる ようにしていくことが求められてきます。
では、どのような方法が効果的なのでしょうか。
●消極的ではダメなの?
その子の性格なので否定するのは考え物です。 その子はその子なりに一生懸命生きているのです。 そもそも消極的な子供は、「内気」「内向的」という言い方もされます。自分にこもりがちなのです。
しかし、そのままにしておくと、どんどん内向性が強くなり、 そのまま成長すると社会に上手く入っていけなくなる可能性だってあるのです。幼児の段階で、こういった内向的な性格が見られたら、親が一緒になって なおすようにしてあげましょう。
●まずは身近なところから会話に慣れさせることから
消極的な子供は、あまり他人との会話を好みません。 家族とは普通に話して、自分をさらけ出せるのに外に出ると、 まるで借りてきた猫のように、言葉が少なくなることがあります。こういった子供達は、他人と話す機会が少ない傾向にあります。まずは親が一緒になってコミュニケーションを取って上げやすくすることも必要です。
例えば、近所でのお散歩時に、隣の家の人とあった時に、 お母さんだけが挨拶していませんか? 「こんにちはって言ってみよう」と一緒に挨拶をしてみて下さい。そういった機会を増やしてあげることで、他人への挨拶も慣れてきます。 慣れることで、苦手が克服できることが多いので、効果的な方法と言えます。
また、兄弟やいとこ、年齢の近いお友達がいたら、一人でいいので、 家で遊ばせる機会を持たせましょう。
消極的な子供の特徴は、集団に入るのが苦手な事が多いです。 しかし、1対1だと大丈夫という場合も多いです。 二人だけだと慣れてくると上手に話せることも多いのです。内向的だからと、一人遊びばかりさせずに、そういった機会を作ってあげる ことで、少しずつ消極性が緩和されることもあります。
●子供の話をたくさん聞いてあげよう
消極的な子供の心は大人が思うほど簡単なものではありません。 その子なりの事情があるのです。幼児は経験が少ないので、自分がどうして消極的なのか、 どうしたらいいのか分からずに苦悩しています。そんな時に、大人から心無い言葉を浴びせられると生涯にわたって 記憶に残る事だってあります。
そんな時、お母さんだけは味方となってあげてください。 その子の長所を見つけてあげて褒めてあげることも大切です。
大事なのは、その子の長所も短所も含めて、大切な子供であると思う事。 他人の子供と比較せずに、かけがえのない我が子であると考えて、 その子に寄り添ってあげて欲しいのです。
そして、過保護にならない程度に、子供への協力も必要と言えます。子供が普段から、相談できるような親子関係を築くように心がけましょう。