お母さん世代の方に質問です。 あなたは小さい時に「お手伝い」をしていましたか?
女の子なら、小さい時にお手伝いをさせられたという方も多いかもしれません。
この「お手伝い」ですが、単なる家事を覚えさせるという事ではなく、 もっと重要なものも含まれているので、是非お手伝いをさせてみることを お勧めします。男の子・女の子関係なくチャレンジさせてみましょう。
では具体的にどういった事から始めるのがいいのでしょうか?
●いきなり難しい家事はさせない
その子の年齢にあったお手伝いを考えてみて下さい。 例えば、まだ幼稚園くらいの時に「野菜を切る」なんていう 危ないような高度なテクニックを必要とする家事をさせる必要はありません。
そのくらいの年齢だったら、こういうのはいかがでしょう。 「新聞を玄関からとってきて」 「みんなの箸をテーブルに並べて」 「食事の後のテーブルを拭いて」、新聞なら、玄関から取るだけでOKなので簡単ですね。
みんなの箸を並べることで、その箸を使って食事をするので 重要な任務ですよね。 子供が並べてくれたから食事ができる=大切な任務をしてくれてありがとう といった具合に感謝の気持ちを伝えましょう。
また、食後のテーブル拭きは小さいお子さんでも可能でしょう。 「食後のテーブルを拭くのは、こぼれた食べ物を拭き取って清潔にするためだから、 大事な仕事なんだよ」と教えてあげることも大事ですね。小さい年齢でも、安全にできる家事がまだまだあるので考えてみて下さい。
●お手伝いすることを楽しいものと思わせる
例えば「テストで悪い点とったらお手伝い」などと 罰ゲーム的にお手伝いをさせるのはタブーです。 お手伝いは「イヤなもの」という認識が頭の中にインプットされてしまいます。あくまでもお手伝いは楽しいもの、嬉しいものという認識を 持ってもらうことが子供の成長に繋がります。
小さいうちなら、お手伝いを1回手伝ってくれたら、 何かご褒美を与えるのもいいかもしれません。
例えば「お手伝い貯金箱」をひとつ作ります。 1回お手伝いしてくれたら10円玉を給料として渡します。 それを自分で貯金箱に入れさせるのです。そうすることで、お手伝いに対しての気持ちにも意欲が高まるでしょう。
貯金箱がいっぱいになったら、何か好きなお菓子が買えるかもしれないよ! と励ましてあげましょう。また、お金を貰えることで、ちょっと仕事をした気分にもなって、 楽しくなってくるでしょう。
お金を与えるのに抵抗があるお母さんは、 お手伝いノートを1冊つくってあげるのもいいでしょう。
先ほどの貯金箱と一緒で、お手伝い1回ごとに「よくできましたスタンプ」を ノートに押してあげます。 「これが○個たまったら、○○を買ってあげる」というようなご褒美を 伝えて、楽しくお手伝いさせてみましょう。
●ワンパターンにならないように
毎日決まったお手伝いをさせるのではなく、 日毎にチャレンジさせる内容を変えてみて下さい。学校の当番のように、家族で分担してお手伝い表を作って、 みんなで家事をするのもいいかもしれませんね。
●お手伝いが終わったら「ありがとう」を忘れずに!
お手伝いをしていて、誰かから感謝される喜びを覚えることになります。 誰かのためにやったことが、感謝される・・・、これは大人でも嬉しいものですよね。
食器を洗ってくれたお手伝いには 「きれいに洗ってくれたね~、ピカピカになったよ。ありがとう」、お花に水やりをしてくれたお手伝いには 「お花さん達も喜んでるよ。ありがとう」、こういったように、感謝の気持ちを具体的に子供に伝えてみて下さい。 子供は親から褒められることが何よりうれしいものなのです。
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