待ちに待った弟の誕生。
上の子も「いつまでも甘えん坊ではなく、少しはお兄さんらしくなってくれるだろう」と期待していたお母さん。
でも現実は・・・
●親の見ていないところでつねったり、叩いたりする
●赤ちゃんにおっぱいをやっていると一緒になって欲しがる
●わざとパンツをおしっこで濡らす
期待外れ・・・
そしてお母さんがかけた言葉。
「お兄ちゃんなんだから弟にもっと優しくしなきゃダメでしょ!」
「いつまでも甘えておかしいわよ!」
「お母さんは忙しいの。なんでわざと困らせるようなことするのよ!」
これらの親の言葉の方が問題です。
なぜなら、これらの言葉を吐いても何の解決にもならず“傷口に塩”。上の子は奈落の底に突き落とされるからです。ますます、悪態を付いたり下の子をいじめたり事態は悪化してしまいます。
お母さん・・・上の子の気持ちになってよく考えてみましょう。
出産のため入院するママ。生まれて初めて長い日数、離れます。
やっと戻ってきたお母さん。しかし、その胸には常に赤ちゃんが抱かれています。
もう、自分がその位置に戻れないことを悟ります。
「お兄さんになったんだね」「弟が出来て嬉しいでしょ」と親戚から言われ、頭ではわかっていても、湧き起こる悲しい感情を処理できない上の子。
言葉をかけてくる親戚も視線はほとんど赤ちゃんの方へ。「まあ、可愛い」「抱っこさせて」と話題の中心は生まれたばかりの弟のことばかり。
それまでは親からの愛情を一身に受けていたのにそれが二分されてしまいます。二分どころかほとんど弟に持って行かれた喪失感・・・弟にジェラシーを感じます。
冷静でいられる訳がありません
しばらくは下の子中心の生活になるのは止むを得ません。
でも対応策があります。
弟のために我慢させるのではなく、上の子にも愛情をたくさんかけてやりましょう。
「下の子の世話で忙しいから邪魔をしないで」ではなくタオルや食べた食器を下げるなどのお手伝いをさせこう言いましょう。
「○○ちゃんがお手伝いしてくれるからママは本当に助かるわ。ありがとう」
「沢山のこと我慢していて、本当にお兄さんになったね。立派だね」
そして、下の子が寝ているとき上の子だけのために一緒に遊んでやったり、お気に入りの絵本の読み聞かせをしてあげましょう。愛情をしっかり形で表わすのです。
あとポイントは下の子を抱っこしたままやらないということですよ。