教育[725]

子どもを褒められない親

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執筆者:立石 美津子
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「お子さんとっても良い子ですね!」と言って「ありがとうございます」と言える親はどれくらいいるでしょうか?1割?いや、もっと少ないと思います。

日本の文化に “謙遜の美徳”があります。

「謙らないと図々しい、厚かましい人だと思われる」「親馬鹿と思われたくない」と思ってしまいます。だから、「本当は良い子」と感じていても「いいえ、うちでは我儘で悪い子なんです」と謙る親が圧倒的多数。
 
更に謙遜ではなく「本当に我が子はダメだ」と悪く思っている親もいます。

筆者は読み書き算数の授業を行っています。学習塾なので子ども達に会うのは1週間に一度。7日間ぶりに会うと必ず子ども達は確実に成長しています。後退している子どもは一人もいません。
 
見た目では変わり映えがしないかもしれません。プリント上の文字はまだまだ幽霊のような、湯気のような字しか書けていないかもしれません。でも、それ以外のことで様々な変化があります。
 
例えば・・・

●7日前は私が鉛筆を持たせてやらないと書こうとしなかったが、今日は自分で持って書こうとした。意欲が出てきた。
 
●7日前は5分しか座っていられなかったが、今日は8分間は集中していた。
 
●指名しないと答えなかったが自ら挙手をするようになった。等々。

これらはプリント上の文字がうまくなった、計算問題が正解出来るようになったなど目に見えるものではありません。だから保護者は「いつまでも出来るようにならない」とマイナスの評価をしてしまうのです。

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教育総合ランキング2024/11/21 更新

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