教育[725]

子どもが夢を描くために大人たちができること

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執筆者:中田 雅敏
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ある雑誌の四月号に「テーマ投稿募集」というページがあり、ふと目がとまりました。なんと募集をしていたテーマは「子どもの夢の育み方」という題でした。
 
皆さんは、子どもの頃に抱いていた夢を覚えていますか。

多くの人が、お医者さんになりたい、サッカー選手になりたい、パイロットになりたい、期待に胸を膨らませていたと思います。

夢を持つことは、人が生きるための原動力にもなります。未来を担う子どもたちにはぜひ大きな夢を抱いてほしいですね。皆さんが考える「子どもの夢の育み方」をテーマに投稿を寄せてください。

と、ありました。おそらく大人はこのように呼びかけるでしょう。「でっかいことは良いことだ」「偉くなるのは良いことだ」「人を喜ばすことは良いことだ」「サッカー選手や大リーグの野球選手になれ」などと励ますことでしょう。現在の大人たちが子どもの頃にもそのように親に励まされ、学校の先生にも「ボーイズビーアンビシャス」と教わったことでしょう。しかし、一体何人の人がこの夢を叶えられたでしょう。

これは大人のエゴであり、無責任な発言です。

「大きな夢」「期待に胸を膨らます」と言っても、夢は萎むものです。膨らみすぎると弾けるものです。喪失感にさいなまれ、挫折感にうちひしがれるものです。

この喪失感と挫折感とに突き当たった時に真に助言し、立ち直らせる勇気と知恵を授けておくことが大人の役目でしょう。「あなたが三十歳になった時、どんな職業についているだろうか」と日米の高校生に尋ねました。さて結果はどうなったでしょう。

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教育総合ランキング2024/11/21 更新

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