皮膚科での出来事。混んでいる待合室。本棚には週刊誌やサザエさんの漫画が置いてありました。
3歳くらいの女の子。サザエさんを手に取りパラパラめくっています。そして、お母さんに「ママ~ママ~サザエさんはどうして怒っているの?」と聞きました。スマホに熱中な母親の放った一言に唖然!
「お母さんはサザエさんじゃあないから、何で怒っているのかわからない!」と・・・女の子は悲しそうな顔をして、それ以上、質問することは決してありませんでした。
私の友人で塾にも一切行かず、東大にストレートに入り大学院にまで進学した女性がいます。彼女はバイオテクノロジーの研究の道に進みました。
その名はひろみちゃん・・・・ひろみちゃんのお母さんが凄い人でした。ひろみちゃんがまだ4歳くらいだった頃の親子の会話。
ひろみちゃん「ママ~どうしては葉っぱは緑なの?」
ママ「どうしてなのかしらね、図鑑で調べてみようか~」
こうして何故、植物が緑なのか太陽の光の話、光合成の話まで発展します。ひろみちゃんの知的好奇心に火が付き、親が答えられないことを小さいながら調べる習慣が既に4歳にして付いていました。
そして「知識は読書から得ること」を知ったひろみちゃんは手当り次第に読書するようになっていきました。
更に凄いのは家にテレビがありませんでした。両親ともに本の虫だったのでテレビが必要なかったのです。常に両親が読書する姿を目にしていたひろみちゃんの家庭環境。読書家になったのは自然なこと。
きっと皮膚科で見た母親だったら子どもが「なぜ、葉っぱは緑なの?」と聞いてきたら「そんなこと決まっていることなの!」で終わらせていたでしょう。