教育[725]

【幼児期の習い事の数】習い事は何をいくつくらいさせればいい?

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執筆者:立石 美津子

保護者からこんな質問を受けることがあります。

「幼児期に色々とさせたいのですが何個くらいさせたらどうでしょうか?」 「何をやらせればいいのでしょうか?」

「年少さんだったらまだ、幼稚園自体に慣れていないので帰宅後は疲れているでしょう。ですから、週1個くらいがいいのではないでしょうか・・・」「運動系のサッカーとかスイミングの中から1つ、勉強系が1つくらいの選択が良いのではないでしょうか・・・・」と模範的な解答をするようにしています。

でも、私は心の中で「マニュアル化世代の今どきの親。子どもの様子をしっかり観察して自分で決めればいいのに」と思っています。

就活のための親セミナーがあって、そこで親が質問すること「息子を就職前に留学でもさせた方がいいでしょうか・・・」そんなこと本人が留学したければすればいいし、嫌だったらしなければいいのに親がしゃしゃり出てきて質問します。いつまでも子離れできない過保護な状態です。

さて、習い事は何個させればいいのかなど理想的な数がある訳ではありません。本人が喜んで通っているのであれば月・火・水・木・金 毎日、英語、水泳、、サッカー、そろばん、公文などなど行っていても身になりますし、そこまで疲れることもないでしょう。

また、習い事の内容による良し悪しの基準はありません。傍から見ると「そんなこと習わせて何の意味があるの」と思われるような習い事でも本人が嬉々としてやっているのならば忍者教室、囲碁教室でもいいのです。

けれども「ピアノが嫌で嫌で仕方がない」「サッカーの練習を凄く嫌がっている」このように苦痛の中で取り組んでいるのならばその時点でアウト、その習い事を続けるかどうか考え直した方がよいです。

「始めたことを途中で投げ出すなんて忍耐力がなくなる」という意見も確かにありますが忍耐力は友達とのいさかいや、買ってほしいお菓子を我慢させるなど日常生活の中で十分身に付いていきます。

大事なことは親が夢中になるのではなく、本人が夢中になること。 たくさんの習い事をすると経済的にも大変です。習い事のため粗末な食事、旅行を控えるなど本末転倒。

また「お友達がやっているから」の理由ではなく本人が望んでいるかどうかに焦点を当てて選びましょうね。

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教育総合ランキング2024/04/20 更新

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