2020年度には廃止されることも検討されているセンター試験ですが、今後3~4年はまだ実施が見込まれているので、大学を受ける人にとっては外すことの出来ない試験ですね。
特に国立大学を目指す人にとっては、センター試験で点数が足りないと受けたい大学に出願することすら叶わなくなりますから、何が何でも得点率を高めたい気持ちでいっぱいでしょう。
中でも文系・理系ともに落とすことの出来ない科目が「英語」です。英語は筆記試験とリスニング試験の2つから構成されていますが、筆記試験は80分で膨大な量の英語を読んで得点を取らなければなりません。では、どのように点を取っていけばよいのでしょうか。
今回はセンター試験英語の特質に触れながら、点数をたくさんとるコツをお教えしましょう。
センター試験の第1問は「発音・アクセント」問題です。
これは国語で例えるならば「漢字の読み問題」に相当するものですが、漢字問題以上に苦戦する生徒が多い問題なのです。それは日本の英語教育では、「正確に読んで、書くこと」を目標とした英語教育がまだまだ蔓延っているからです。
その結果、「次の下線部の発音」「次の単語で最も強く読む所」という問題に対して音としての認識が未熟な高校生は勘に頼ってしまうのです。
確かに戦略としてはそれもアリかもしれません。しかし、漢字問題と同じで、単語の読み方さえ覚えてしまえば、この問題は確実に得点に結びつくサービス問題とも言えるのです。しかも、特別な勉強をする必要なんてありません。普段、単語を覚える時に一緒に発音・アクセントまで覚えるように心がけるだけで、センター試験第1問の対策となるのです。
ここはトータルで14点の配点が与えられているので、確実に取れれば大きな収穫ではないでしょうか?
そして第2問は私立大学でも頻出の、一般的な文法問題・会話問題・整序問題です。ここは普段からやっている普通の文法問題の延長と言えるので、大きな問題はないのではないでしょうか?(もちろん文法が苦手という人は必死に対策しなければなりませんが)。
大きな壁となりうるのはおそらく「時間配分」でしょう。文法問題はついのんびり考えてしまいがちですが、「1問30秒」を目安に取り組むトレーニングをしておくべきです。この後にはさらに配点が高くて、さらに難易度の高い問題が多く出てくるわけですから、1問2点の問題に時間を取られるわけにはいきませんね。
とにかくスピード重視でいってください。分からない問題はひとまず何かにマークをして、いったん先に進める勇気を持ちましょう。
第3問以降は全て配点が4・5・6点問題ですので、1問でも落とすわけにはいきません。
極端な話ですが、これ以降の問題を全て取れるだけで200点中140点は確保できるので、第1・2問を多少捨ててでも、ここは得点につなげたい所ですね。
ここの問題を確実に取るためにしっかりしておきたいのが「単語力」ですね。センター試験の長文はとにかく分量が多いですから、単語が分からなければ分からない程、止まる回数も増え、結果として時間がかかりすぎてしまうことになります。
しかし、単語をたくさん詰めておけば、読んでいて止まる回数も減り、瞬時に文の意味が取れるので、速読力にもつながってきます。ですから、早い段階から単語量を増やすことに専念し、それと同時にたくさんの英文を前から前から読み流すトレーニングをしましょう。
速く読めるようになってくれば、問題にも目が行き渡るようになります。選択肢にもじっくり目を通せれば、確実に正解を選ぶこともできますね。その段階に行きつくまでには時間を要しますが、途中で止まることなく進み続けましょう。
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