[高校生]【センター試験】英語(リスニング)の勉強法 各設問の傾向と対策

【センター試験】英語(リスニング)の勉強法 各設問の傾向と対策

2015/06/13

3,893VIEWS

センター試験の「英語」は筆記試験とリスニング試験に分かれています。

そのうちリスニング試験は50点満点ですので、「筆記は200点だから、そっちで点を取れるように頑張ろう。リスニングは後回し」と安易な考えを持つ人が多くいます。

しかし、その考えは危険であるということに早めに気づいてください。センター試験の英語は筆記(200点)とリスニング(50点)の合計点(250点)に0.8を掛けて、合計得点を算出する仕組みになっているので、たとえ筆記試験で180点を取れたとしても、リスニングで20点になってしまったら、合計で160点まで下がってしまうのです。

そうなると9割から8割に下がっているようなものですから、出願したい大学に出願できなくなることも考えられますね。では、リスニング試験ではどのようにして得点を取れば良いのでしょうか。

<一番の得点源は第1問>

第1問は「計算・イラスト・地図」といった基本的な聞き取り能力を試す問題です。

計算問題などは一部厄介なものもありますが、基本的には短めの会話を聞いて内容を判断するだけなので、大きく苦戦することはないはずです。

もし第1問のレベルから苦戦を強いられているというようであれば、何度も音を止めて、聞こえてきた英文を書きとる「ディクテーション」を何度も何度も繰り返して、土台となる力を培っていきましょう。

ここは全部で6問ありますが、全部取れれば50点中12点になります。確実に全問取れるように心がけましょう。

<意外と厄介な第2問>

第2問は「2人の会話を聞いて、最後の台詞に続きそうな台詞を選ぶ」といった問題です。

これは「聞こえてきた内容を理解するだけ」ではなく、「その続き」を選ぶ問題ですので、英検などとは系統が異なり、やややりにくさを感じる問題という学生が多いようです。

この問題のコツとしては「選択肢の先読み」が有効です。第1問があまり重い問題ではない分、第1問の問題をやっている最中(問題と問題の合間や、1回目の音で答えが出た場合に2回目の音の最中、など)に先に第2問の選択肢(1問につき4つ×7問=28個)にある程度で構わないので目を通しておくのです。

その際に軽くメモするくらいは良いですが、全てに訳を書こうとするのは避けてください。さすがにそれを全ての選択肢にやる時間は取れないので、途中で終わったしまうことになります。

選択肢がある程度目を通せれば、聞こえてきた英文の後に瞬時に選択肢を選ぶことがしやすくなります。多くの人が苦手とする大問である以上、ここを取れるようにすれば、他の受験生と差を付けることができます。

<第3問は思った以上に点につなげられる>

第3問は一見すると「長くなった会話問題」に思えるのですが、問題としては「聞こえてきた内容についての設問」に答えるだけなので実にシンプルな問題と言えます。

系統としては英検のようなタイプの問題ですね。しかもこのタイプの問題は「聞かれる内容」が事前に分かっています。

例えば「問13  トムはなぜそのバスに乗らなかったのか(英文で書かれている)」と書かれていたら、「トムがバスに乗らなかった」という事実が先に分かり、「その理由」だけを聞き取れれば良いので、他の部分は聞こえている必要はありません。そういう意味ではあまり重苦しいものとはいえないでしょう。

<一番の勝負所は第4問>

そして最も苦戦が予想されるのが第4問です。

これは一人のスピーカーがずっとしゃべっていて、その内容を聞き取るといったものです。特に第4問Bは相当な文の長さで聞き取って問題を全て正解するのは至難の技と言えます。

しかし、第4問Aに関しては、そこまで分量も多くないですし、第3問と同じで「聞かれる所」があらかじめ分かっているので、事前に選択肢さえ読んでおければ3問中2問は確保できるのではないでしょうか。

いずれにしても、第2問同様、選択肢の先読みがこの大問には有用と言えます。簡単な所は早めに終えてしまって、先に選択肢を読めるくらいの余裕を持ちましょう。

【あわせて読みたい】
>>【センター試験】英語(筆記)の攻略 各問の配点や時間配分と対策

>>ステージごと英語の勉強法【小学生・中学・高校・大学・TOEIC】

教育総合ランキング

2024/04/23 更新