英単語の勉強が好き、と言う人はなかなかいないのではないでしょうか。
しかし、英語の問題を解くと、「単語が分からないから解けない」という事態に陥るので、どうしても単語の勉強は避けて通ることができないことに気付かされます。
では、単語はどのようにして覚えるのが最も効率的なのでしょうか。今回は英単語の覚え方についてのアドバイスをお伝えしていきます。
<言語の基本は読み方から>
よく英単語を目にして「この単語読めないから、いつまで経っても頭に入ってこない」という人がいます。また「アンブレラ」と言われれば「傘」という意味が分かるものの、そのスペルは分からない、という人もいます。これらから言えることは「単語はしっかり読み方を覚える」ことが重要だということです。
漢字も読み方を覚えて、意味を覚えて、というように小学生の時からやっているのに、英語は読み方を覚えないなんておかしな話ですよね?英語も言語の1つなのですから、きちんとした読み方を覚えるようにしましょう。
その時に是非覚えてほしいのが「発音記号」です。発音記号は漢字の読み方で言うところの「ひらがな」の役割を果たす重要なものです。
かなりの数がありますが、単語帳に出てくる発音記号はそんなに量は多くありません。いくつか頻出のものをピックアップして、「簡単に」読み方を整理しておきましょう。「音」で覚えるようにすれば、とてもスムーズに覚えられることと思います。
<自分に合ったタイプの覚え方を見つける>
暗記をする際に「書いて覚える」派の人と「読んで覚える」派、そして「見て覚える」派の人がいますが、これらのいずれも正解です。
よく「手を動かして覚えろ」と言う人がいますが、その場合、一つ懸念されるのが「たくさん書いているうちに、書くこと自体が目的となってしまって、肝心の暗記に力が入っていない」ということです。
一方「見て覚える」派の人に懸念されるのが「ただ書いて覚えるのが面倒だから見て覚える」というタイプの人です。見て覚えるといっても、ただぼーっと単語帳を眺めていても何も頭には入ってきません。どのタイプでも構いませんが、「自分はこのやり方が一番頭に入る」というやり方は人によって異なるので、一度自分の心に聞いてみてはいかがでしょうか。
<反復練習を欠かさない>
さて、読み方もマスターして、自分に合ったタイプの覚え方も見つかったら、いよいよ本格的に覚える時です。これは特に際立ったやり方はありません。とにかく反復練習をするようにしてください。と言っても、注意してほしいのは「まとまった時間」で練習するわけではないということです。
重要なのは「こまめにやる」ことです。「1日1時間は単語の勉強に当てる」と聞くと、「1時間も単語の勉強なんて出来ないよ」という人がいそうですが、学校の休み時間、電車の中の時間、昼休み、家での食事後、寝る前など様々な時間に「5~10分」という細かいすき間時間を見つけて、こまめに単語に触れるようにしていけば、1日の中で何度も単語に出くわすことになります。
これは心理学で言うところの「単純接触効果」というもので、何度も何度も接触していると、親近感がわきやすくなるのです。
学校の友達にしても同じことが言えますよね?毎日毎日、顔を合わせていると名前や性格、癖などが覚えられるようになるのと同じで、単語もなるべくたくさん触れる機会を作ってください。そうすれば必ず頭に定着するようになります。
<最後に>
英単語はやっている時はとてもつまらなく感じるものですが、単語量が増えてきて、それを読解問題などで見かける回数が徐々に増えてくるのを感じるようになると、「楽しい」という気持ちになれると思います。ストックが出来るまでは非常に苦しい時期が続きますが、諦めずに継続していきましょう。
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