小学生の作文で“遠足の思い出”の作文の時間。「遠足で動物園に行きました」の一行だけ。だからと言って何の感動もしていないかというとそうではありません。
「連れて行った甲斐がない」なんて思ってはダメ。猿を見たりハシビロコウを見たりして凄く感動していたかもしれません。行く道中の電車の車窓から見た景色に感動していたかもしれません。
こんな時「こんな文章を書いてほしい」と指導してしまうと、自由な表現ができなくなります。
遠足に連れて行く目的は感動を与えるため。作文や絵などアウトプットが目的ではありません。「作文指導しよう」「お絵描き指導しよう」と思わないこと。
言語能力が育ってくると様々な文章表現も自然とできるようになります。その時を大人は我慢強く待ちましょう。自由な発想の芽を摘まないように気を付けましょう。