教育[725]

合格する子としない子の差

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執筆者:馬場 猛寿
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信じられないかもしれませんが、学校の定期テストや模擬テストで、「正解すること」よりも「早く終わらせること」を優先する子がいます。これは本人に自覚があるわけではありませんが、特に選択問題では、「イチか?バチか?」の勘で答えを選んでいる子は少なくありません。
 
受験を終えた子に問題用紙を持ってきてもらえば、発表前でも合否がほぼ100%わかります。
 
問題用紙がとてもきれいな子はほぼ100%不合格です。
 
「問題用紙がきれいで、何がいけないの?」と思われるかもしれませんが、合格する子は、「絶対に正解したい」という気持ちで問題に取り組んでいるので、計算の途中式や、長文にマークした跡などが残っていたり、あとで自己採点するために自分が書いた答えを書き写してきているので、問題用紙が「いい意味で」汚れています。
 
「イチか?バチか?」で答えてきた子は、あまり深く考えないで書いてきているので、何も書き写していません。自分の解答に全く未練がないのです。長文を読むときもマークすることなく、なんとなく目を通しているだけなので「悪い意味で」とてもきれいなのです。
 
とりあえず試験会場に行って、受験らしいことをしてきているのですが、無意識のうちに適当な答えを書いてきて、「あとは神様に聞いてくれ!」と言わんばかりの態度。これでは合格できるはずがありません。
 
試験が終わって「まあまあできた」という子のほとんどが、実は全くできていない、というのは、ある程度指導経験のある方はわかると思います。
 
「まあまあできた」という言葉は「問題に対する執着心」がないことを示すサインなのです。

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