中にはマンホールを見たこともないのに字面だけを追いかけて、
「マンホールって単語を百回書いて覚えた」
という子がいても誰も不思議に思わず、それどころか「よく頑張ったね」とほめているのです。
よく考えると異常な世界です。
「習うより慣れろ。意味はやっているうちにわかる」
という指導者がいます。
たしかに学習にはそのような側面もあります。
しかし、学習の導入の段階で全く意味を教えないで反復練習させるのは、赤ちゃんにかたいせんべいをかじらせて、「そのうち慣れるよ」と言っているようなもの。
きっとその赤ちゃんは、大人になっても「せんべいは大嫌い!」になるはずです。
このような教育現場が、勉強嫌いな子どもたちを増やしているのです。
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