貯蓄・投資[67]

【異常気象と株式市場】2014年はエルニーニョ&冷夏?

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執筆者:堀 篤
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気象庁のサイトで確認すると、1990年代に入ってからのエルニーニョ現象は、4回ほど確認されています。そして、それに伴ってかどうかはわかりませんが、異常気象と思われる状況もありました。
 
1991年春~1992年夏・・・1993年に記録的冷夏に

1997年春~1998年夏・・・1998年、北日本で冷夏

2002年夏~2003年春・・・2003年、冷夏

2009年夏~2010年春・・・2009年、冷夏ではないが、日照不足
 
では、それぞれの時期の株式市場はどうだったでしょうか?6月~8月の時期に絞って、見てみましょう。
 
①1993年6月1日始値~9月1日始値 20591円~20953円 1.8%上昇

②1998年6月1日始値~9月1日始値 15321円~14369円 6.2%下落

③2003年6月1日始値~9月1日始値 8547円~10670円 24.8%上昇

④2009年6月1日始値~9月1日始値  9677円~10530円 8.8%上昇
 
これを見てみると、冷夏の年だからって、日経平均が下落している、というわけではなさそうですね。

冷夏はやはり影響がある?

しかし、もう一つ考えておかないといけないのは、株式市場全体には影響があまりなくても、個別銘柄には影響をしているだろう、ということです。
 
たとえば、ビールなど飲料大手、キリンホールディングスの株価を、上記と同じ時期で比べてみましょう。
 
①1360円~1280円 5.9%下落

②1285円~1110円 13.6%下落

③891円~836円  6.2%下落

④1190円~1345円 13.0%上昇
 
これを見ると、①と③の時期は、同時期に日経平均は上昇しているにも関わらず、キリンの株は下落しています。他の関連銘柄にも似たような動きはあり、やはり、冷夏の影響で飲料メーカーは影響を受けているようですね。

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