「盲腸で入院した」「骨折して入院した」というような一時の治療で済むならば、預貯金から支払える程度の医療費なので、医療保険やガン保険は必要ないでしょう。
しかし、先のケースでは、公的医療制度があるとはいえ、月約8万円の出費ですから、家計に与える打撃はかなり大きいです。
そして、ガン治療の場合、通院治療に加え、手術・入院もするでしょうし、治療が終わるまでこのような出費が続くわけですから、家計がどこまで持ちこたえられるのかが、治療のポイントになるでしょう。
なお、公的医療保険からの給付の対象は保険が適用になる治療に限られます。保険適用外の自由診療による治療も受けようとなったら、さらに数百万円の支出が予想されます。
また、見落としがちな支出として、例えば、かつら(今どきはオシャレに“ウィッグ”という)。一般的な抗がん剤の副作用では脱毛しますから、特に女性の場合は、ウィッグは必需品です。
値段はピンキリで、備品まで含めると数千円から数十万円の費用がかかります。女性なら、可能ならばここはお金をかけたいところです(その必要はない、と思う方もおられると思いますが)。
場合によっては、ウィッグの定期的なメンテナンスも必要になります。
その他にも、抗がん剤による副作用と格闘しながら日常生活を送るための様々な支出があります(例:発熱時のための冷え冷えシート、料理ができないから出前、感染防止のための品々、爪がボロボロになるからケア商品、脱毛時のためのケア帽子、術後のためのケア用品、etc・・・)。副作用が強くて、病院までタクシーを利用して通院、なんてこともあり得ます。(自宅から病院までの距離があるとそれなりの金額に・・・)
このように、公的医療保険からの補助があるとはいえ、ガン治療には、治療そのものにかかる費用のほかにも、予想以上に生活費が増えるのです。
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2024/11/23 更新