[乳児・幼児]【2歳児】2歳児は「人に迷惑がかかる」ことがわからない

【2歳児】2歳児は「人に迷惑がかかる」ことがわからない

2016/05/20

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こんにちは、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子です。

「あなたのご家庭の子育ての方針はなんですか」と質問すると、「人に迷惑がかかることをしない子に育てる」と答えが返ってくることがあります。でも迷惑をかけない子どもなんて存在するのでしょうか。また、子どもに“迷惑”の意味がわかるのでしょうか。

■迷惑の意味がわからない子

心理学で“心の理論”という言葉があります。心の理論とは“相手の気持ちを推察する”といった他者の心を推測・想定する能力のことをさします。

でも実はこれがわかるのは4歳くらいからなんです。3歳くらいまでは“心の理論”が育っていないので相手の立場に立って考えるのは難しいです。だから子どもは自己中心的で我儘なのです。

それなのに親はよく「お友達が嫌がることはしてはけいないよ」「相手の気持ちになって考えて」と言葉をかけることがあります。でも子どもには理解できないのです。

■サリーとアンのテスト

コミュニケーション障害、社会性の障害がある自閉症児の診断をするときに使用する“サリーとアンのテスト”という検査があります。 

 

 

 

 

このテストの目的は自分の視点ではなく、相手の視点になって物事を捉えることが出来るか調べる検査です。3歳くらいまでは自閉症児でなくても「玉は箱の中にある」と答えるケースが多いです。

■3歳まではどう伝えればいいのか

子どもには相手に対してどうこうという視点ではなく、それはやってはならないことだと一つ一つ教えていきましょう。

また、何でも“人に迷惑がかかるからやってはいけない”と叱っていると“人がいなければやっても構わない”と理解してしまいます。

例えば、電車内でテレビで見たオリンピックの体操選手の様子を思い出して「つり革にぶらさがりたい」と言ったとき「周りに迷惑がかかるでしょ」ですと、“たまたまその車両に他の乗客がいなければやってもいい”となってしまいます。病院の待合室で騒いだり走り回ったりしている子どもに「皆がうるさいと思うでしょ」なんて言ってしまうと誰もいなければ大騒ぎしていいと勘違いしてしまいます。

こんなときはシンプルに「電車のつり革にぶらさがるのはやめよう」「待合室では小さな声で話そう、椅子に座っていよう」と伝えればいいのです。

 “心の理論”が育ち始める4歳以降は「自分が静かに寝ていたいとき騒がれたらどう思う」などと相手の気持ちを伝えて躾けるのもよいでしょう。

ただし、“相手にどう思われるか“だけの視点で話をすると「ほら、運転手さんに怒られちゃうよ」とか「前のおじさんが怒っているよ」と親もつい言ってしまいます。でも、これでは「怒られなければ大丈夫」となってしまいますよね。

いつなんどきでも”それはしてはならないこと“とシンプルに伝えた方がよいかもしれませんね。

※この記事を書いた立石美津子さんの著書
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