[乳児・幼児]「幼少期からの教育」自己尊重心の育て方

「幼少期からの教育」自己尊重心の育て方

2016/02/06

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人は胎内にいるときから、話し声や物音を聞いています。聞いて反応もします。コミュニケーションは胎児のころから「聞く」ことでスタートしているのです。

生後間もなくまわりの人が話しかける、笑いかけるなどをすると子どもは反応します。その反応を大人が受け止めます。赤ちゃんはここで「受け止める」ということを学びます。

言葉の意味がわからないからと話しかけない親がいますが、これは間違いです。赤ちゃんは話しかけられることで聞く機会を得て聞く能力を発達させていきます。

言葉の意味がわかるようになってコミュニケーションの基礎を学ぶのは乳幼児期です。最も身近な家庭環境から子どもはコミュニケーションの仕方をまねていきます。親が子どもの話を「聞く人」であれば、子どもの脳に「人の話を聞く」という回路ができます。

夫婦が互いの話を聞く関係であれば、子どもはそこでも「人の話は聞くもの」と学び、話の聞き方をまねるでしょう。

ところが、自分の話を聞いてもらえなかったり、夫婦間でも互いの話を聞かない、いい加減なやりとりしか見ていない子は、人の話は聞かなくてもいいのだということを学んでしまいます。親が「聞かない人」なら、子どもも「聞かない人」になってしまうのです。

聞いてもらうことで大切にされていると実感 自分自身を、この世に存在する価値がある人間と感じる気持ち。これを「自己尊重心」といいます。

自己尊重心がある人は自分を高めていけます。困難にぶつかってもくじけません。でも自己尊重心がないと、失敗すると自暴自棄に陥りがちです。自分の他人も傷つける行為に走ることもあります。

自己尊重心は子どもが成長していく過程で形成されていきます。ここでカギになるのが、話を聞いてもらった体験です。聞いてもらうことで「自分がひとりの人間として、認められ、受け止められ、理解され、尊重されている」と子どもは感じられます。自分が大切にされていることを実感できるでしょう。

自分が大切にされているという気持ちを持っている子は、他人も大切にできます。他人の話を聞くことができます。自分が聞いてもらっている体験があるからできるのです。

ちゃんと聞いてもらえると子どもが実感できる聞き方について、説明します。

具体的な例を提示しますが、これはあくまでもひとつの例としてお考えください。正解はひとつではありません。各家庭のやり方があっていいですし、状況に応じてママなりの判断でいいと思います。

「聞く」には大きく2種類あります。ひとつは「受け入れる」、つまり容認です。

「ケンカしちゃった」という子に「仕方ないよね」といったり「○○ちゃんは乱暴だからね」と言ったりすることです。容認がダメというわけではないのですが、容認の中には、どうしても親の価値観や判断が入りがちです。

親の価値観や判断が入らない聞き方が「受け止める」です。ママたちには、受け止める聞き方を身に着けていただきたいと思います。受け止める聞き方にはスキルが必要です。

子どもが話したら、うなずく、あいづちをうつ、子どもの話を繰り返す、別の言葉に置き換える、あとはそれぞれの家庭のやり方でかまいません。一緒に散歩するのもいいでしょうし、おやつタイムにしてもいいでしょう。

大切なのは、子どもの話に親が審判を下したりしないことです。ありのまま聞いてもらえるとわかれば子どもは話します。話しながら、自分の考えを整理したり問題点を発見したりすることができるようになります。