[乳児・幼児]「自分でできる子」に育つコツ 子どもの性格・特徴別のサポート方法

「自分でできる子」に育つコツ 子どもの性格・特徴別のサポート方法

2015/11/26

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生まれたばかりの赤ちゃんは自分で食べることも立つこともできません。その状態からどんどん成長して、1歳台には様々なことができるようになります。この頃は、「自分は何でもできる」という万能感が育まれる時期です。

2~3歳にさしかかると、この万能感は、「失敗しても大丈夫」と、今の自分を肯定できる有能感へと変わっていきます。というのも、「自分でやる!」と主張しても、うまくいくことばかりではないからです。むしろうまくいかない経験を積むことになります。

この時期に、大人が「練習したらできるようになるよ」と励ましながら成功体験まで一緒に歩むことで、有能感が育っていくのです。

有能感が育つと、自分を信じて、様々なことにチャレンジできるようになります。チャレンジが成功すれば達成感が得られ、達成感の積み重ねは生きる力へとつながっていきます。

実は、3~6歳は有能感が具わっているかどうかを点検する時期です。もし子どもが失敗を極度に恐れていたり、やる気がなかったりするようなら、「自分でできた!」と感じられる経験を増やしていく必要があります。

子どもに寄り添い、達成感を得られるように支えるのです。 ゆっくりな子、落ち着きがない子のそれぞれのペースに合わせ、有能感を育み、自分でする力を伸ばすためのサポートをしていきましょう。

ゆっくりな子

特徴
動作や判断がゆっくりで、何事もマイペースにこなします。慎重なため、新しいことに挑戦する機会がどうしても少なくなりがちです。行動が遅いのは、もともとの性格もありますが、不安が強いことが原因の場合も少なくありません。自信のなさ、不安感から、新しいことや知らないことを避けてしまうのです。

接し方のポイント
子どものペースを大事にしながら、いろいろな体験ができるようにサポートしましょう。不安が強かったり、感受性に強い子には、安心感を育むように接します。判断がゆっくりしている子には、「どうするの?」「どれにする?」などあいまいな問いかけはハードルが高いので、まずはイエス・ノーで答えられる質問からはじめ、決断力を高めていきましょう。

そわそわしている子

特徴
気になったことにはまっしぐら、あまり考えずに動くので、周りの人に迷惑をかけることもしばしば。でも見方を変えれば、瞬間的な観察力があり、短時間で物事を理解できる、行動力があるとも言えます。ソワソワするのは、生まれ持った性格、周りの人の影響の他、不安からくる落ち着きのなさもあります。

接し方のポイント
「じっとしていなさい」「待ちなさい」と何かと注意が多くなりがちですが、不安感からくる落ち着きのなさには逆効果です。子どもの行動がどこから来ているのかを見極めましょう。動きまわってしまうのは、じっとしている体の感覚が育っていないからかもしれません。優しく抱っこして、ゆったりすることの心地よさを味わわせるのも有効です。


行動がゆっくりな子も、落ち着きがない子も、どうしてゆっくり、またはそわそわ・せかせかしているのかを、観察することが大事です。

ゆっくりした子の場合は、子どものペースに合わせて親も動いてみることです。どういうときに行動が遅くなるかは、子どもによって違います。子どもの表情や体の動きから感じ取ってみてください。

一方、そわそわした子の場合は、まずお母さんが気持ちを落ち着けて対応することが大切になります。

「この子は大丈夫だろうか」と不安を抱いて接すると、その気持ちが伝わり、子どもは緊張します。より動作が遅くなったり、落ち着きがなくなったりするので、心にゆとりを持ち、前向きな視点で向き合うことも必要です。

はじめてのことにトライするときのサポート

新しいことに挑戦するときは、大人だって不安や緊張を感じるものです。はじめから1人でするのは難しいかもしれません。子どもが不安そうにしていたら、とりあえず一緒にやってみて、「大丈夫、できる」という自信をつけさせましょう。慣れてきたら、少しずつ手を放していきます。

ゆっくりな子
できるポイントを探ることが大切です。何をするにも時間がかかるので、ゆっくりな子には、「こうすればいいよ」とつい指示や答えを与えがちですが、「抱っこして一緒に行ってみようか?」など、どうすればチャレンジできそうか聞いてみてください。子どもが「これならできる」というポイントを探っていくのです。無理強いはせず、できる範囲で少しずつ試していきましょう。

そわそわしている子
はじめてのことに対しても、自分の興味のままに突っ込んでいってしまう心配があるので、危なっかしいと感じたら、まずギュッと抱きしめましょう。そして「○○ちゃんなら大丈夫だよ」と伝え、心をいったん落ち着けてチャレンジさせます。ストップがきかなくなりがちなそわそわしている子ですが、そうすれば慎重に行動できます。

友だちの輪に加わるときのサポート

幼児期の子どもは1人遊びも好きなので、友だちとあまり遊んでいないからと過度に心配する必要はありません。周囲の大人と安定した関係が築けてくれば、そのうち自然と友だちに意識が向くようになります。6歳くらいまでは、特定の友だちがいなくても大丈夫です。

ゆっくりな子
近くで同じ遊びをさせるのがコツです。ゆっくりな子は、「“一緒に遊ぼ”って言ってごらん」とアドバイスしても、なかなか言えないかもしれません。そんなときは、「遊びたい子のそばに行って、同じことをしてみるといいよ」と伝えてみてください。同じ行動をするのは相手に興味があることを示すしぐさ。相手が気付いて仲間に入れてくれる可能性が高いです。

そわそわしている子
遊ぶ方法を聞くよう教えるのがコツ。一緒に遊ぼうとしても、そわそわしている子の早いペースに、周りがついてこられないことが多いのではないでしょうか。お友達とうまく遊べず落ち込んでいたら、「一緒に○○したかったんだよね。どうしたら一緒に遊んでくれる?」って聞いてごらん、と提案してみてください。相手の子がきっと方法を教えてくれるはずです。

苦手なことにトライするときのサポート

「がんばれ」と叱咤激励するだけでは、なかなか子どもは動きません。やりたくなるにはどうすればいいか、を考えましょう。苦手なことをするのは、子どもにとってとてもイヤなこと。イヤな気持ちを超えてやろうとしているときは、「すごいね!」「よくそこまでできたね!」とたくさんほめてください。

ゆっくりな子
小さな目標を達成していく演出が大切です。 自分の不得意なこととなると、ゆっくりな子は、より行動に移せなくなるので、スモールステップを意識するとよいでしょう。1歩1歩、着実に小さなステップを積み重ねていくのです。つまずいたら、1歩戻って確実にできることをもう一度やり、ほめて自信を持たせるようにします。

そわそわしている子
ごほうびを用意するのも効果的です。「やる」と決めたら行動力はある、そわそわしている子の場合は、「□□ができたら、○○しよう!」という、ごほうび作戦をとるのがおすすめです。ただ、モノを買うのは際限がないので、おすすめしません。一緒にお菓子を作る、公園で1時間多く遊ぶなど、わが子に合ったごほうびを考えてみてください。