出産から1年もすれば赤ちゃんは立ち上がり、自分で歩こうとします。 大人とは違い、成長が目に見えてわかるので、子育ても楽しいですよね。
日に日にいろいろな物に興味を示すようになり、できることも増えていきます。 テレビにも興味を持ち始め、音楽にも反応するようになっていることでしょう。
赤ちゃんが音楽に合わせて膝でリズムをとり、ダンスをしているように見える姿はとてもかわいいですよね。 一緒に声も出して、歌もうたっているかもしれません。 そんな子どもの姿を見て「うちの子、ダンスの才能あるかも!」と思う親は実は少なくありません。
親としては、いち早く子どもの才能に気付いてあげたいと思うのは当然のことですし、天才キッズだって夢ではないと思うかもしれませんね。
「うちの子はダンスが大好きで家でもよく踊っているんです」と言って、ダンスの体験レッスンに行くママは意外と多いです。 「うちの子は、他の子と比べても特別、歌やダンスが好きなんだ」と思い込み、本格的なレッスンを始めようとします。
しかし、他の家の子どもがどのくらい歌やダンスが好きなのか知っていますか? 実は音楽に合わせて歌を歌ったり、ダンスを踊ったりするのは特に珍しいことではありません。 普通です。 「股関節も柔らかいし!」と思うかもしれませんが、赤ちゃんの股関節は柔らかいのが普通です。
インターネットの動画で「2歳の天才キッズダンサー」など目にしますが、そういう子どもは本当に才能があるかもしれません。 才能がある子どもは、本当に一部なのです。
よく家で踊っているからという理由でダンススクールに連れていくと、ママがガッカリすることになってしまうかもしれません。
ダンスの上達には練習が不可欠です。 プロの世界では「続けるのも才能のうち」と言われるくらいで、練習を続けられるかが上達のポイントになります。 そのためには子ども本人が本当にダンスが好きでないといけませんね。
確かに、それは本格的に始めてみないとわからないことかもしれません。 親としては最初から絶対にプロにさせようと思っているわけではないですよね。 子どもの可能性を広げてあげたい、本当に好きなら伸ばしてあげたい、きっとそんな単純な気持ちですよね。
子どもは、ダンスが好きなのでしょうか?音楽が好きなのでしょうか?それともただ音楽にノルことが好きなだけなのでしょうか? ダンスを専門的に勉強したことのない大人もクラブで踊ったりしますよね。
ダンスは根本的に自由に動いて楽しむことで充分なのですが、プロとして認められたダンスを踊ろうと思ったら、好き勝手ばかりでもいけません。
そのためダンスを習い始めたら、自由に動くだけではいけません。 ちゃんとしているお教室の先生こそ、自由に動かせてくれないでしょう。
子ども本人が自由に動いているダンスは、専門的に修正すると最初は窮屈に感じてしまいます。 本人の達成感よりも、見た目を追及し、ダンスを踊るための身体作りをしてくれようとするからです。
今まで家で音楽に合わせて自由に踊っていたのは、確かに楽しくて好きな時間だったかもしれません。 今までのダンスを否定されても、レッスンを楽しめるかがポイントになるでしょう。
子ども自身が「この先生みたいにかっこよく踊りたい」と思えれば、技術的な上達も早そうですね。 しかし「私はこうやりたい!」というのが変えられなければ、ダンスレッスンに通わず自由に動いているほうがいいのかもしれません。
もちろん好きな気持ちから始まるのが才能かもしれません。 でも才能とは生まれ持ってきたものだけではなく、努力できるかどうかにかかっています。 イチローは野球界ではものすごい選手ですし、確かに才能あふれる選手かもしれませんが、血のにじむような練習を重ねたはずです。
目標に向かって努力できるパワーをサポートしてあげるのが、親の努めかもしれませんね。 実際にやってみないと好きか、そうでないかはわからないことも多いです。
本当に一生懸命になれることは、人間そう多くはありません。 ママもパパも、子どもの頃は一生懸命だったことで、今でも没頭できるようなことは少ないはずです。
子どもには、まだまだこれから頑張れるパワーが備わっています。 挫折することもあるかもしれませんが、そうやって人は成長していくものです。 成功も挫折も経験して、それでも続けていきたいと思えるものが、一体いくつ見つかるでしょうか?
その好きを見つけるお手伝いをしてあげられるのが親なのかもしれませんね。
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2024/11/26 更新