[家庭のこと]子育てにおける余計なお世話アドバイス(クソバイス)との付き合い方

子育てにおける余計なお世話アドバイス(クソバイス)との付き合い方

2016/04/08

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 「あなたのためを思って・・・」と余計なお世話なアドバイスをしてくれる迷惑な人っていませんか?その“ありがた迷惑なアドバイス”って“クソバイス”と言うそうです。  

 “クソバイス”とは何ともインパクトのある言葉です。タレントでエッセイストの犬山紙子さんが作った言葉です。「仕事ばかりしていると婚期逃すよ」などアドバイスにならない忠告を指すそうです。でも、これって、子育て中のママも結構言われることってありますよね。

そこで『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“あるあるクソバイス”をまとめてみました。

■○○君だってやればできるのよ。

頑張って 「やれば、できる」って暗に「今はやっていない」ってことではないですか?ちょっと嫌味に感じてしまうのは、受け取る私の心が捻くれているせいなのでしょうか?

勉強をするという事に関しても、母である私は結果が伴わなくても我が息子に対して「頑張って勉強していることだけでもよし」としているのですから・・・「もっと頑張れ!」とお尻を叩く親よりも、成果が出ていなくても“その過程”を認めてあげられる私に育てられている息子は幸せ者だと思います。

■母乳で育てないと愛情不足になるわよ

万年便秘な人、年中下痢な人、毎朝快便の人。母乳だってちょびちょびとしか出ないママ。出過ぎて困るママ。適量出るママそれぞれ体質があるのです。

母乳で育てることができれば経済的にも助かりますし、免疫物質も入っているのでいいに決まっています。

けれども仕事に復帰して保育園に預けている場合、難しいこともあるのです。それに出ないものは出ないのです。それぞれの事情と体質があるのでほっておいてください。どちらで育ったとしてもみんな元気に生きています。

■一人っ子で可哀想ね

ああ、それを言わないでほしいです。事情があって一人っ子なのです!

結婚前も婚活に奔走しているのに「彼氏いるの?」「早く結婚したら?」の上司からのセクハラ、パワハラが確かあったことを記憶しております。

更に結婚後も妊娠しない私に「子どもはまだなの?」のグサリと刺さる言葉を言われたことも思い出しました。

妊活中の人は、当事者が一番焦っているので言わないでください。

そして今度は「一人っ子で可哀想に」とそうきますか・・・。 「それを私に言って何の解決になるのでしょうか?二人目が欲しくても出来ない二人目不妊、経済的事情により欲しくても作れないこともあるのですよ」と言いたいですよね。

それに一人っ子は“親の愛情を一人占めできて幸せ”“経済的ゆとりがあり習い事をたくさんさせてもらえる”などのメリットもたくさんあるのです。

■今度はきっと男の子ね

第二子妊娠中、江戸時代のお世継ぎ誕生じゃあるまいし「こんどはきっと男の子ね!」と勝手に決めつけないでくださいね。今は超音波で早いうちからわかるのですよ。お腹にいるのは実は・・・「次女!」なんです。

■まだオムツしているの?

それぞれの発達段階があるので取りたくてもとれないことがあるのです。それぞれの家庭の考えや方針があるのでそっとしておいてくださいね。内心焦っているんですから・・・。これ以上、傷口に塩を塗るようなことは言わないでくださいね。

それに、さいたま市が発行している“祖父母手帳”にもこう書いてあるのです。

昔・・・早めに外した方がいい。

今・・・大人の都合ではなく子どもの体調や発達を見ながらのんびりと進める。  

■自閉症だったら何か秀でた才能あるでしょ

視覚障害があるピアニスト、天才的な能力を発揮し絵が上手な自閉症の人。華々しい活躍ができるほんの一握りの人を指して“全員そうなる可能性がある”と思われている風潮・・・。

でも、全員が全員そうではないです。自閉症で記憶力があるからと、何かで大成すると決めてかからないでください。それなりにゆるりと日常を過ごしているのですから、ハードルを上げないでほしいです・・・。

■前向きになろうよ

プラス思考で “もっと前向きになって、プラス思考で行こうよ“でも、その言葉、もう聞き飽きました。前向きになれれば誰も苦労はしませんよ。

クラスの平均点70点!平均点以下の35点しかとってこなかった我が子に「どんまい、どんまい、一桁でなくってよかったね」なんて思えないのです。こう思えたら人生どんなに楽でしょう。

それから、起こった状況に対してマイナス思考しかできない自分を否定されている気になってきます。

でも、凹んでマイナス思考になっていても、そんな“ありのままの自分”も受け入れられる人が本当に強い人のような気がするのですが・・・そして、そんな素直な感情を見せている親の姿を見ている子どもも“自分の感情を押し殺すことのない素直な子”に育つと思うのですがいかがでしょうか。

■手作り料理しないと身体に悪いわよ

子どもにレトルトの離乳食や手作り料理を食べさせていないと「子どもが小さいうちはゼロから作らないと身体によくないわよ」というアドバイス。

料理が苦手なママは追い込まれてしまいます。それに赤ちゃん用の市販品ってレトルトでも添加物は入っていない上、栄養のバランスもよかったりするんですよ。それに結構、食べてみると美味しいですよ。

■ママなのに夜出かけてるの?子育て中なんだから控えたら?

毎日の大変な子育てを続けるためには私にだって息抜きが必要なのです。昼間は子どもの預け場所がないので、月1回くらい、パパが早く帰ってきたときに友達とカラオケに行くのを許してください。

それからビールを飲むのもOKにしてください。これでまた、明日から育児を頑張れるのですから。

これで子どももママもハッピー、「ああ、子育てのために自分の時間が全くもてない」とイライラしているママよりも、適度に息抜きしている笑顔のママに育てられる方が子どももきっと幸せですよ。  

■抱っこばかりしていると抱き癖が付くわよ

泣いたら抱っこをしていると、「ちょっと甘やかしすぎているんじゃない。そんなことしていると抱き癖が付いてしまうわよ」のアドバイス。

でもそれって時代錯誤です。今や“抱き癖を付けましょう”が主流です。「泣いたときにうんと抱っこさせて安心させてやることで愛着形成され、子どもが外の世界に出る自信や勇気がでる」ってどの子育て本にも書いてあるのです。

■やんちゃなのも個性の一つよ

スーパーに行けばカートを押して猛ダッシュ、その辺の商品を触りまくる子ども。 近づいてきた子ども好きの世話好きのおばさんが「まあ、元気な男の子ね。私の息子なんてもう独立してしまって、夫と二人で寂しい生活なのよ。子どもに構ってやれるあなたは今が花なのよ」というアドバイス。

「躾が出来てない親だ」と叱られるのも又、不愉快なものですが、疲労困憊な日常を「花」と言われても救われませんよね。「ああ、早く自分だけのために時間が使える自由がほしい・・・ 」なんて思ってしまいますよね。

■ママはいつも笑顔でいなくてはならない

眉間に皺が形状記憶されているママに、元キャビンアテンダント出身なのかハッピースマイルが形状記憶されているような笑顔の先輩ママからのアドバイス。

「ママは家族を照らす太陽にならないとね。スマイル~スマイル~」

「前向きにね、ポジティブシンキング~」

それはそうです。わかってはいるのです。常にハッピースマイルでいられたら苦労はしませんよ。でも、これが出来ないからみんな悩んでいるのです。だから眉間に縦皺が形状記憶されてしまっていて困っているのです。

それから、24時間年中無休でまるで怪獣のような乳幼児を育てているママが笑顔でずっといられることなんてない訳です。

“悲しいときは泣き、悔しいときは怒る「そんな自分の感情に素直な表情を見せてもいいのよ」と教えることも子どもの教育になるような気がするのですが、どうでしょうか? 

■専業主婦は子育てだけに専念できるから楽ね

そんなことはないのです!9時から17時まで会社にいて、躾、トイレトレーニング、給食指導などプロの保育士にやってもらっているママの方が子育てのストレスが少なかったりするのです。ランチだって会社勤めをしていれば同僚と優雅にゆっくり食べられますよね。

0歳から3歳までママが家庭で育てていると子どもが常にまとわりついてきてトイレだってドアを開けたまま用を足しているのです。ご飯だって立ち食い蕎麦状態なのです!子どもを世話しながらの食事は「あれ、私の夕飯なにを食べたっけ?」と意識にない状態になるのです。

しかも、「子育てと仕事の両立していて立派だわ」とワーキングマザーは評価されても、専業主婦は「頑張って掃除しているね、料理しているね」とは誰も褒めてはくれず孤独なのです。夫が帰ってくるまで「今日も誰とも口をきかなかった」なんてこともあります。

おまけに家が散らかっていたりしたら「一日、家にいるのにどうしてこんなに散らかっているんだ!」と夫から嫌味言われたり・・・、そんな孤独な状況を想像してみてくださいね。 ずっと子どもと一緒にいる専業主婦ほど子育てのストレスが多いのです。

■先輩ママから「大器晩成型なのよ、個性の一つよ」

他の子どもと比べてもその動きが異常に激しく、目を離した隙にしょっちゅう迷子になる我が子。「ひょっとして注意欠如/多動性障害(AD/HD)じゃあないかしら・・・」と不安がよぎったママが、先輩ママに相談してみました。

すると「子どもなんてみんなそんなものよ。うちの子の場合は幼い頃・・・・・」と延々と先輩ママの子どもの話を聞かされ、自分の悩みを聞いてくれるどころか話を持って行かれてしまいました。

毎度、過去の子育て自慢状態。でも、後々、専門機関に連れて行ったら「発達障害の疑いがあります」と言われました。もっと早い時期から療育に通わせるなり打つべき手はあったのに、相談した相手が良くなかった・・・。無駄な遠回りをしてしまったかしら・・・。

「もっと聞く耳をもって正しい情報をえるお勉強してくださいね」と私からあなたへクソバイスしたいです。

■神様が下さった天使なのよ

発達障害の診断を受けている我が子。明らかに発達が他の子どもより遅れている我が子。 凹んでいたら、ママ友が「子どもはお母さんを選んで生まれてくるんだよ。きちんと育てられる人のところにやってくる神様から与えられた天使なんだよ」と応援メッセージを言ってくれました。

でも、私は心の中で「綺麗ごとを言わないでよ。神様に選ばれたくなんかなかったわよ」「あなたの子どもは優秀な子ども、私の気持なんかあなたにはわからない。余計な励まししないでよ」と言い返していますよ。こんなときは「そうなんだ。辛いよね」と静かに寄り添ってくれるだけで救われるのです。

■子育て中なんだからネイルしないで

爪がビンビンに尖っていると赤ちゃんの肌を傷付けることも確かにあるけれど、普通の長さにしておいて綺麗にネイルしていても赤ちゃんは怪我をしませんよ。

それに何よりも、常に目に入る手元を可愛くしているとテンションが上がり、家事をしていても子どもの世話をしていてもピンクやお花のデザインの爪が目に入って、ハッピーな気分になるのです。これで子育てのストレスも緩和されることがあるのです。

子どもだって「ママ可愛い!」って喜んだりするんですよ~だから許してくださいね。 

■そんな格好していたらお腹だぼだぼになるよ

子どもを産んだあともお腹は引っ込まずこんな格好しかできません。今やジャージのゴムパンツしか履けなくなったのです。

それから、なぜか妊婦の頃、54キロだったのに今は子どもがお腹にいないのに56キロ。毎日子育てに追われているのに体重は減るどころか毎年増えていくばかりなのは何故なのでしょうか。やはり、カロリー消費する以上に食べているからでしょうか。

■シングルママのために“母の日廃止”

母の日、父の日にママ、パパの顔を描かせようと考えたがシングルマザー、ファザーの園児も多いし・・・という配慮なのか・・・、母の日、父の日を廃止する。それからおじいちゃんおばあちゃんが天国へ召されている園児もいるからと、敬老の日も廃止の保育園、幼稚園ってあるのです。

こうなると更にリストラされているパパもいるから「勤労感謝の日もやめよう」なんてことになるのでしょうか。

でも、そうやって気遣いしても「うちにはパパがいない」「うちにはママがいない」という現実は変わらないわけです。そして、毎日その環境で育っているので「ママ一人で僕を育ててくれている」とちゃんと理解しています。

シングルのママも腫れ物に触るように扱われているようで却って窮屈だったりしますよ。  行事は行事として気遣いしないで開催してくださいね。

■まとめ

「ああ、私のためを思って“言いたいだけ”のアドバイスしてくれているなあ」とスルーしましょう。

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