[家庭のこと]子どもが声をかけてきた時、子どもの自立につながる対応法

子どもが声をかけてきた時、子どもの自立につながる対応法

2016/02/08

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子どもから「ねぇママ」と言われたとき、あなたは子どもの顔を見て、「なぁに?」と応えていますか?

家事や仕事に忙しいとか、他にやるべき用事に目がいって、つい「あとで」と突き放してしまうことはないでしょうか。子どもの話を聞くのは簡単なことなのに、なかなか応じられない。そのときのママの気持ちについては、順を追ってお話ししていきますが、まずは「聞く」という本来の意味について、考えてみたいと思います。

「聞く」は、「聞き出す」とは違います。

親が聞きたいことを尋ねるのではなく、子どもの心に自然と生じたこと、「伝えたい」と感じたことを聞くというのが、本来の「聞く」だと思います。

子どもの話には、「事実(出来事)」と「内面(心の中)」の、両方が混ざっています。内面は、親が黙って聞き、受け止めていれば、自然に出てくるものです。子ども自身の「しまったな」「悪かったな」という気づき、「ショックだったな」など、心で感じているさまざまな感情です。

そんな子どもの思いがわかったとき、親は「あぁ、そうだったんだ」と、ただ受け止めることが大切です。このとき、いい悪いとか、ママの価値観で、判断を下すべきではありません。なぜなら本当の「聞く」ということは、「わかる」と「許す(認める、受け入れる)」がセットになっていて、はじめて子ども(相手)は、「聞いてもらえた」と実感できるからです。

「聞く(受け入れる)」ことは、親が子どもに与えられる、かけがえのない一生の宝物です。シンプルなことですが、子育てにおいてはいちばん重要な基本であると考えています。

ネットやLINEの連絡、妹や弟の世話、仕事、家事・・。いずれもママの関心が子ども以外のことに向いている状況です。このとき、ママの心はどんな状態なのでしょう。なぜ、目の前の子どもより、他のことを優先するのでしょうか。

ママ自身は子どものころ、親に話を聞いてもらえていましたか?

「後で」と、そっぽを向かれた記憶はないでしょうか。ママが、「子どもの話を聞けない」のは、じつは「忙しい」からでも、「やるべき用事」のせいでもありません。

心の中に「怒っている子ども(昔の自分)」がいる限り、子どもの話を受け止めることはできません。自分がやってもらっていないことを、子どもにするのは、とても難しいことなのです。

一方子どもは、親が自分以外のことに夢中になっていると、不安に感じます。「忙しいときに限って」話しかけてくるのは、自分の存在を認めてもらいたいからです。それを「今忙しい」とシャットアウトしてしまうと、子どもは「自分はいないほうがいいのかな」と感じてしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか?

まずは、ママ自身の心を可愛がってあげましょう。寝る前に、自分の子ども時代を振り返り、「聞いてもらえなくて、寂しかったよね」「それでも頑張ってきたよね」など、一生懸命だった自分をいたわってあげましょう、幼い頃の自分を「よくやったよ」と認めてあげるのです。

それだけで、ずいぶん気持ちはラクになります。10分程度で、あとは眠ってしまいましょう。

子どもには、あえて逆の言葉を使ってみるのもよいでしょう。

「話しかけてくれてよかったわ」と言ってみましょう。仕事や下の子の面倒など、他の事で忙しい状態のママを「ハッ」と気づかせてくれてありがとう、という意味です。「ママ、ホッとした」「また声かけてね」も、いいと思います。子どもの気持ちを受け入れるための、ほんの一言でいいのです。

子どもは、「聞いてほしい」という自分の欲求が満たされます。するとママが何かに夢中になっていても、不安に感じることが減り、ママからも、自然に自立していけるのです。