[家庭のこと]子どもの心の「荒れ」の受け止め方

子どもの心の「荒れ」の受け止め方

2015/07/30

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子どもの発達は、直線的ではなく、ところどころ停滞するときがあると想像するとわかりやすいと思います。この変化の前兆とも言える時期には、これまで順調に育っていた子どもが荒れているように見えるかもしれません。

葛藤しながら子どもは成長していく

「荒れ」は変化の時期にやってきます。子ども自身や、周りとの関係、環境などが大きく変わる時期です。荒れは外からは見えにくい、心身のバランスが崩れていることを知らせるアラームのようなものです。

何も問題がないように見える時期でも、子どもはポジティブな面とネガティブな面とのバランスをとりながら過ごしているのです。 あなたを始めとする周りの人の心の持ち方によって、子どもや親子関係が変わってくることもあります。この機会に、荒れとは何か、どのような対応が求められているのか考えてみましょう。

子どもの反抗は成長の1つです。

2歳から3歳のころは「イヤイヤ期」、そして思春期は「反抗期」と呼ばれ、子どもが荒れる、言うことを聞かなくなる時期とされています。

子どもが荒れる時期というのは、内面的にも周りとの関係についても、これまでのバランスのとり方では対応できなくなり、新たなバランスがとれる点を探している、変化に慣れようとしている時期と考えられるのです。

年齢とともに荒れの原因は変わる

2, 3歳ごろは「自分がこうしたい」という思いが周りとぶつかり始め、6, 7歳ごろには没頭できること、何かに一生懸命になれることが見つからないつまらなさといったことが不機嫌のもとになります。

そして10歳を過ぎると抽象的な思考ができるようになり、漠然とした不安を感じやすくなります。成長し、新たな力を獲得することによって、ネガティブな面が出てきやすくなるからです。 年齢別の心の変化、成長を胸に留めておくことで、子どもの荒れに過度に振り回されなくなるでしょう。

子どもを受け止めるために心がけたいこと

荒れを「成長の努力期間」と受け止める
新しい環境に馴染まなければいけないとき、大抵の人が落ち着かなかったり不安だったりするものです。

それと同じように、子どもの不機嫌さや荒れは、内的な環境がガラリと変わることに対応するために現れる変化と考えられます。荒れは、反抗やわがままとして受け止められることが多いのですが、今の状況になんとか馴染もうとがんばっている結果であり、努力期間でもあるのです。

揺れる船を留めるイカリのように、親や周りの大人は、子どもの周りに安定して落ち着いた環境を作ることが大事になります。荒れは大人への反抗ではなく、次なる成長のための努力の証と心得てください。

日々の中での関係を大事にする
問題が起きたときに急に「気持ちを聞かせて」と言われても、子どもはどう話していいのか、なぜそんなことを聞かれるのかと、不審に感じるかもしれません。


また、荒れが起きているときに親が心理的に不安定になって、あまりにも強く怒ったり、がっかりしたりすると、子どもは自分の内面の変化に対応する時間を十分にとれなくなります。外側で起きていること、あなたに対応しなくてはならなくなるからです。

子どもの内面が変わるのに応じて、親も心理的な距離感やサポートの仕方を変える必要があります。そして日々の関係こそがカギになってくると言えるでしょう。

あなた自身が自分の弱さを受け入れる
荒れているとき、子どもは孵化する途中のひよこのように、とても傷つきやすく、弱々しい状態です。赤ちゃん返りしたように見えることもあり、親として不安になるかもしれません。

子どもの荒れにポジティブに関われるかどうかは、親が、自分自身の弱さや慣れないことに関わる焦りなどを受け入れられるかどうかにかかっています。あなたの心の持ち方が、そのまま子どもへの対応の仕方につながることが多いからです。

あなたが自分自身の弱さやイライラ感とつきあえることも、とても大事なのです。