[家庭のこと]「子どもをコントロールしたい」子どもの感情と親の感情

「子どもをコントロールしたい」子どもの感情と親の感情

2015/07/17

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親はしばしば、子供達が自分の思い通りにならないと、いらいらして怒りを感じます、このいらいらや怒りは、子供を支配しようという目的を持っています。

感情はどこからくるのかというと、実は外界からではなく、自分の信じた世界の中から湧き出します。ある人のことをやさしく、信じられる人だと思えば、その人に近づこうとしますり、逆に不親切で信じられないと感じたならば、その人から遠ざかろうとする反発心を生み出します。

親が、自分には子供を支配する必要はない、約束ごとをつくってその中で子供に自分の行動を決めさせ、その結果から学ばせようと、心に決めると、いらいらしたり怒ったりする必要はなくなります。

子供達が、感情を利用して大人を操ろうとすることも良くあります。

例えば、涙の威力に気付いた子供たちは、大人を自分の思い通りにするために、涙を使います。同情を買ったり、周りをコントロールすることを覚えていくのです。そのようなことがわかったとき、大人は、それに反応しないようにすることが大切です。

自分の感情に自分で責任を取るようにすることは、子供にも大人にもたいへん大切な、成長するための要素なのです。

感情には役割があり、私たちの感情は「本音」をあらわしています。感情は、偶然にそう感じるのではなく、私たちがその感情を育てているのです。そのことを知っているだけでも、子供との関わり方が違ってくるのではないでしょうか。

次に、子供に自信を持たせることは、やたらと褒めれば良いというわけではないという話をします。

褒めること、それは、一見良いように見えることも多いのですが、実は子供に親の「価値判断」を押し付ける言葉であることもあるのです。

子供が大きく進歩をして、それを認める場合や、子供が十分な自尊心を持てずに、自分の長所に気付いていない場合など、「子供が親を尊敬していて、褒め言葉に頼るようにならない場合」には、褒め言葉はきちんと子供に伝わります。

褒めることは一種の「ほうび」なので、ただ褒めただけでは子供にやる気をなくさせるばかりであるということに、多くの親は気付いていません。罰と同様に、権力のある者が弱い者を支配するひとつの方法なのです。

子供たちが、自分の存在価値が他人の意見によって決まると信じ込んでしまうことは、たいへん恐ろしいことではないでしょうか。

子供の自信を育て、自分は価値のある人間だと思えるようにするためには、子供の長所や能力に焦点をあて、建設的な味方をしましょう。あるがままに受け入れ、子供を信頼することで、子供は自信を持ちます。感情のいざこざを越えた先には、内面の価値に焦点を当てて、向上した点そのものよりも、貢献度、過程に注目した声がけが有効です。

子供に自信を持たせ、自分は価値のある人間だという感情を与えましょう。そうすることで、コントロールしたりされたりを繰り返すのではない、良い関係を親子が築くことができます。

家庭の雰囲気および価値観は、親がつくるもので、子供たちにとっては人間関係の見本となります。

子供たちは自分の家庭の価値観に対して、中立ではいられません。どういう状況で、みなさんは、感情を利用して、他人を動かそうとしますか?また、子供たちは感情をどのように、どんな環境で悪用するのでしょうか。

子供の言動が引き起こす「結末」から、子供を守ってしまうと、子供は結末の体験から学ぶことができなくなってしまいます。「責任感ある親」は、子供自身に選択をさせ、その結末を体験させるのです。子供から自立心と自信を奪ってしまうような親になることは、避けなくてはなりません。

子供に優しく接して、子供を尊重すると同時に、毅然とした態度をとって自分自信も尊重しましょう。子供に責任を持たせることは、とても大切です。

子供を感情などでコントロールしたり、支配したり、過保護にしたり、また、あわれんだりすることは、子供を人間として尊重していないことと同じになりますので、注意しましょう。間違っても、子供が取るべき責任を、親が負うことはしてはいけません。

その結果、子供は、自分には能力がないと信じ込むようになってしまうのです。また、自分をあわれむようにもなり、他人のせいにするようになりますので、気を付けましょう。

完璧な子育てなど、世の中には存在しないといっても過言ではありませんが、ちょっとしたポイントで、気をつけたり、学んだりしておくだけで、スムーズに進むことも数多くあります。

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