[家庭のこと]「育ててもらったのだから親に感謝しろ!」←コレどうなの?

「育ててもらったのだから親に感謝しろ!」←コレどうなの?

2015/01/14

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子どもを生んだのは親の選択。正確に言えば男女の営みをし、妊娠して出産まで至りました。だから育てる義務が自動的に発生します。
 
生まれてから6年経過して小学校入学。義務教育のスタートです。これは子どもが教育を受ける権利と親が子どもが満6歳になったら小学校に入学させる義務を唄ったものです。
 
だから「産んでやったんだから有り難いと思え!」とか「育ててもらったのだから親に感謝しろ!」というのは少し違うと思います。良い親はまずこんな暴言を子どもには吐きません。一種、言葉による虐待。良い親に育てられた人はこんな言葉を言われる機会もないくらいうまく育っています。

たいてい、これを言われるのは親子関係がうまく行っていないケースです。
 
さて、身体的虐待、性的虐待も子どもにとっては忌まわしい経験、その後の人生を狂わせる要因になりますが言葉の虐待も同じ。心に深い傷を負います。

ある程度、大きくなるまでは親の庇護なしには生きられないのが人間です。病気になれば病院に連れて行き、寒ければ衣服を着せ、猛暑では涼しい格好をさせる。3度の食事を与え、安心して寝られる寝床を与えるなど親として普通にやるべきこと。「有り難いと思え!」なんて言葉を吐くのは本末転倒。

でも、それが出来ないのは親自身が何かしらその親から育てられた過程で問題があったのでしょう。子育ての世襲、自分の子どもにも自分がされたようにしてしまいます。

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2024/03/27 更新