いまの子どもは多くのお稽古を習っています。
学校がお休みの日曜日にお稽古に行くという子どももいるそうですよ。 大人顔負けの多忙スケジュールで、遊ぶ時間も少なくなってきているかもしれませんね。
子どものお稽古には様々な種類がありますが、その中には子どもが自分で始めたいと言ったお稽古もあれば、お母さんの希望や憧れで習い始めたお稽古もあるはずです。
最初は希望いっぱいで始めたお稽古も、続けていく中で子ども自身がやりたくないと思ってしまうことがあるかもしれませんね。 子どもがお稽古を自分からやめたいと言ってきたら、あなたは親としてどんな対応をしますか?
まずそのお稽古を始めたキッカケを思い出してください。 お母さんの希望や憧れで始めたお稽古だったとしたら、やめたいと思っても仕方ないかもしれませんね。
もちろんやっていくなかで楽しさがわかっていったり、上達していくのがおもしろくて、そのお稽古にハマってしまうということもあります。 しかしもともと子ども自身の興味のないことだったならば、やめさせてあげてもいいでしょう。
嫌なことを無理やり続けさせても、あまりいいことはありません。 時間に余裕ができれば他のことに興味を持つかもしれませんし、遊ぶ時間ができれば毎日が生き生きするかもしれませんよ。
しかし子どもが自分で始めたいと言ったお稽古ならば、そのやめたい理由をしっかりと聞きましょう。
自分の言葉に責任を持たせるためにも、自分からやりたいと言ったお稽古は簡単にやめることを認めてはいけません。 しかしその理由がお稽古の先生や、選考コースにあるときは要注意です。 先生に問題があると子どもが言った場合、レッスンを見学に行ってみましょう。
教え方や言葉使い、子どもの扱いに問題があると判断すれば、お教室を変えることも選択肢の一つです。
お稽古自体を嫌いになったわけでなければ、他のお教室でグングン伸びる可能性がありますね。
選考コースに問題がある場合とは、先生から期待されてしまって望んでいないのに選手コースなどに入れられてしまうケースです。 急に厳しいレッスンになり、つまらなくなってしまっているかもしれません。 この場合はクラスを元に戻してあげると、またのびのびとお稽古に通えるようになりますよ。
本人の意志はやはりきちんと確認しないといけませんね。
理由がはっきりしない場合は、子どもの気まぐれ発言かもしれません。 先生に相談してみてもいいでしょう。 親が見ていないレッスン中の態度などを聞いてみると、意外と「レッスン中は楽しそうにしている」という答えが返ってくるかもしれません。 この場合はあまり気にする必要がないですよ。
話合ってもどちらも引かない場合は、親子で目標を決めてみるのもいいでしょう。
いくら子どもが嫌がっても、最低限習得してもらいたいお稽古も中にはありますからね。 試験のあるお稽古なら○級になるまで頑張る、とか、○年生まで続けてみる、などです。 子どものため、と思っても、本人が嫌がっていてはかわいそうな気もしてしまいます。 そんな時は、レッスンを見に行って褒めてあげましょう。
お稽古が楽しくないのは、あまり上達しない、同時に始めたお友達より劣っているから、ではないでしょうか?
誰でも褒められると嬉しいものです。 得意なものが嫌いという人はあまりいないですよね。 やはり上手になりたいのです。 まずはお母さんがちょっとした変化を褒めてあげて、少しずつやる気を伸ばしてあげましょうね。
お稽古をしていると、毎月のお月謝が必要です。 親からしたらお金をかけてやらせてきたことなのに、あまり成長していないとやめさせたくなることもあるかもしれません。
しかし上達するよりも前に、本人が楽しむことが大切です。
ついつい進級することや技術を習得することばかりに目を向けてしまいがちです。 「なかなか上達しない」など、口に出して言ってはいけません。
大好きなお母さんに否定されたお稽古を大好きでいられるでしょうか。 イヤイヤ続けたお稽古は上達しません。 楽しく続けた延長線上に上達があるのではないでしょうか?
「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、まずは子ども本人が好きであること。 お稽古を好きにさせるのも、上達させるのも先生の仕事かもしれません。
しかしお稽古を好きにさせるのは、お母さんでもできるのではないでしょうか? お母さんは先生を信頼して、家でのサポートをしてあげましょうね。 親子で素直に話合って、子どもの才能を伸ばしていってあげてくださいね。
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2024/11/26 更新