近年、LCCの登場などにより、海外への渡航が身近なものになりました。実際に、海外渡航者数は上昇傾向にあります。
法務省の公表資料によると平成25年における、日本人出国者数は約1,747万人で、過去最高だった平成24年の約1,849万人には及ばなかったものの、依然、高い水準で多くの方が渡航されています。
渡航の目的は「観光」、「ビジネス」、「留学」など様々ですが、どのシチュエーションにおいても、海外旅行保険は不可欠なものです。
海外旅行保険の説明で、「健康保険の代わり」、「海外で健康保険は使えない」という言葉をよく耳にします。前者の「健康保険の代わり」という言葉は、非常に的を射た分かりやすい表現だと思います。海外旅行保険とはおおよそ、そのようなものだと思ってください。
ただ、後者の「海外で健康保険は使えない」というのは、若干の語弊があります。健康保険には「海外療養費」という制度があり、渡航先で受けた治療にかかわる費用も、帰国後、申請をすれば、日本で同様の治療をしたと仮定して計算した金額の7割が還付されます。
つまり、現地ですぐに「適用できない」という意味で、全く「使えない」という意味ではありません。