住宅[373]

公図とは?

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執筆者:越野 かおる
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公図とは、土地の所有の特定に用いられ、該当敷地がどのように周りと接しているのかを知るための地図です。道路や敷地のアウトラインを一本の線で表示した簡単な内容となっています。

その公図ですが、明治時代から作られたものをそのまま利用しているケースが多いため、都市部の約6割の敷地が、実際の境界から1m以上、公図とズレが出ているという事実が数年前に判明し、国土交通省が全国の市区町村へ働きかけている状況です。
 
土地の境界が公図と大きくズレていることに対する影響は、土地売買のトラブルにつながると共に、境界が不確定だと買い手が付きにくいケースも出てきます。他、相続の際にもトラブルになるケースもあります。
 
現在の測量技術は、GPSや世界測地系への切り替えなど進歩し続けているにもかかわらず、肝心な境界は国土調査が本格的にスタートした数十年前とたいして変わらないという…。

一般的な建築敷地の境界は、所有権のみならず管理責任範囲を示すものです。境界を明確にすることは、結果的に自分の責任範囲と資産を自覚し、且つ守ることにも繋がります。ですから、何かの機会(売買・建て替え)に信頼できる土地家屋調査士へ依頼し、敷地の境界確認と確定をされることをお勧めします。

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