福島の原発事故以来、見直しが迫られているライフラインとしての電気。
家に必要なエネルギーをすべて電気でまかなうオール電化について、もう一度考え直す必要があると思います。
一般家庭では照明(コンセントも含む)と給湯と空調にほとんどのエネルギーが消費されます。都市ガスや灯油の燃焼でも供給できる給湯と暖房を、料金の安い夜間電力を使ったヒートポンプ式とし、すべての家庭エネルギーを電気でまかなうオール電化という方式が普及してきました。
ところが事故以来、原子力発電所の稼働が見直され、代替施設としての火力発電所の維持コストの高騰という理由で、電気代が年々上がってきています。
関西電力のH25年5月の電気料金の改定を例にすると、1kwhあたり昼間で約4円、夜間で約2円値上がりしています。改定前の値段が1kwhあたり昼間で約31円、夜間で約8.5円であることをふまえると、それぞれの値上がり率は13%、23.5%となり、夜間電力をたくさん使うオール電化住宅ほど電気料金が上がる改定となっています。