手塩にかけて育てた我が子。でも、将来、“あの人って育ちが悪いね”と後ろ指を指されることになったら、とっても残念ですよね。実は育ちとは裕福な家庭で育ったか貧乏だったかではありません。又、勉強できる知識があるなしでもありません。
そして、日々の何気ない仕草に育ちが出てしまうものです。
子どもは“親の言葉遣い”をそっくりそのまま真似します。ママが“やばい、うまい、っていうかあ、超、まじ”を連発していると、それは知らず知らずのうちに子どもの言語になっていきます。
もし、自分の彼女がこんな言葉を発したらドン引きしてしまいませんか?
・御飯が美味しいとき、思わず「うめえ」「うまい」と叫んでしまう
・大きなピザが運ばれたとき「でっかいピザ」と口から出てしまう
どんなに服装を整え、化粧を綺麗にしていても、この瞬間に興醒め、恋人だったら去って行くかもしれません。
入会する気がさらさらないのに“無料だから”と体験授業をやたら受けまくる。又、“もれなく体験授業を受けた方にプレゼント”のお土産に釣られて子どもを参加させる。ちょっと浅ましい感じがします。
筆者が講師として体験授業をした後、参加したある男児から授業終了後「お土産ないの?」と要求されたことがあります。“汗水垂らして無料で体験授業して、お土産や費用を欲しいのは私なんだよ”と心の中で叫びました。
ママは買い物に夢中、子どもは達は爪楊枝に刺さったチクワに群がり、何個も何個も突いて食べています。「ほら、帰るわよ」とチクワを1本も買わないで帰る親。
試食は本来、買うか買わないか迷ったときに味見するもの。でも、子どもは“買わなくもいい。ただなんだからドンドン食べる”の習慣が付いてしまいますよ。
電車に乗り込んできた親子、そばにお年寄りがいるのに「ほら、そこの席、空いたから座っちゃいなさい!」と命じるママ。老人が立っていても居眠りしている振り。こんな親の姿を見て“他人を思いやる気持ち”も育たない子どもでした。
ファミレスのドリンクバーやサラダバー “家じゃないからまあいいか“と見て見ぬふりの親。次に使う人のことを考えずにキャベツをまき散らしたり、ケチャップを零したり。
これでは“家は綺麗にしていたいけど公共の場はどうだっていい”の感覚が身に付いてしまいます
“いくら食べても同じ金額だから“と家では食事を残したら叱るのに、バイキングスタイルのレストランで食べきれない量を取らせて残すのは自由にさせているママ。食事のマナーはちっとも身に付きません。
“持っている荷物を下すのは面倒”ちょっとした手間を惜しんで手に荷物を持ったまま、ドアを足で閉めたり開けたり。子どもも足でドアを開けるようになりますよ。
綺麗な服を着て可愛いお顔のアイドルが“食レポ”をしています。でも、その手元は酷いお箸の持ち方です。これではどんなに身綺麗にしていても興醒めですよね。
鉛筆やお箸の持ち方は小さいうちの癖をそのまま大人まで引きずります。正しい持ち方の習慣を付けましょうね。
“氏より育ち”といって、“家柄や身分よりも育った環境やしつけのほうが人間形成に強い影響を与える”のです。そのためには親が常に良いお手本を見せることが大切ですね。
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