心理学で「ピグマリオン効果」と呼ばれるものがあるのですが、これは、人は期待されるほど意欲がわいて成果を出すということ。
子どもも「あなたならできるわ」と声をかけ続けられると能力が伸び、「ダメな子ね」と言われ続けると能力が落ちるということが、実験から明らかになっています。
子どもの成長において絶対的に必要なのは自己肯定感です。あなたの言葉は、子どもにとって心の栄養であり、また自己肯定感の元となるものです。つまり、子どもがどう育つかは、親の言葉がけ次第と言っても過言ではありません。
毎日の生活の中で、子どもを励ますような前向きな言葉、愛情のこもった言葉をたくさんかけていくことが大事です。
良い言葉をかけ続ける
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子どもは、自分に自信がつく
自己肯定感が育つので、壁にぶち当たっても乗り越えられ、自信がつく
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子どもは自立する 自分で考え、行動できるようになる。
新しいことにもどんどん挑戦する。
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お母さんがラクになる 心に余裕が生まれ、笑顔になる。子どもを優しく見守れる
お母さんやお父さんから、ポジティブで、愛情あふれる言葉のシャワーを浴びていると自然に自信がつき、困難を乗り越えるたくましさが育まれます。
好きなこと、夢中になれることを見つけ、自分で自分の人生を切り開いていけるようになります。
また、他人の立場に立って物事を考え行動できるので、周りと良好な人間関係を築くことができます。
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・自分で考え、工夫できる。
・自分で計画を立て、行動できる
・自分の行動に責任が持てる
・人の気持ちに立って動ける
・周りの人のために役に立ちたいという気持ちが育つ
悪い言葉をかけ続ける
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子どもは、自信を持てない
自分はダメな子だと思い、親が喜ぶ「いい子」になろうとして、親の言いなりになる
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子どもが自立できない
人の目、特にお母さんの目を気にして、自分の判断で行動できない
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お母さんがイライラする
人生の目標が「あなたに怒られないこと」になりがちです。
反発できないので、内向的な子は自己主張ができず、良好な人間関係が築けなかったり、外交的な子は反抗したり、キレやすかったりする場合もあります。
自信が持てず、自分で考えたり目標を設定することもできないので、勉強や習い事も自分の意志で継続することができません。
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・嘘や言い訳が多い
・人にやさしくできない
・自分で考え、行動することができない
・失敗を恐れ、挑戦できない
・物事を最後までやり通せない
・7秒間、ただ「抱きしめる」
くせになっているほどなので、なかなか直らないのが口ぐせです。イライラして子どもに当たりそうになったら、子どもをギュっと抱きしめてみましょう。
たった7秒間抱きしめるだけで、あなたの中に愛情を満たすホルモンが分泌され、心が落ち着いてきます。自然と子どもに対するマイナス言葉も減っていくので、寝る前や朝起きたときの習慣にするのがおすすめです。
・「ふくろうの法則」を思い出す
マイナス言葉が出そうになったら、「ふくろうの法則」を実践してみましょう。ふくろうは英語でOWLと書きます。
その文字の順に、まず、子どもが今何を感じ、興味がどこにあるのかを観察(Observe)、次に、子どもが何を考え、どのように行動するのかを待ち(Wait)、子どもに問いかけ、子どもの話に耳を傾ける(Listen)。
こうすると子どもの成長が見えて愛情が増し、マイナスの言葉が出てこなくなります。