ママが子どもを叱るとき、ついつい言ってしまう言葉。“ちゃんとしなさい!”しっかりしなさい“”いい子にしなさい“でも、子どもには全然、伝わっていないこともあるんですよ。
こんな風に言ってしまっていることありませんか。
・ちゃんとしなさい
・しっかりしなさい
・グズグスしないの
・気合いを入れて
・頑張って
・いい子にしなさい
・真面目にしなさい
でも、子どもの立場に立ってみると何をどうしたらよいのかさっぱりわかりません。 これって人生経験をある程度積んだからこそわかる言葉なんです。
小学校の新任の若い先生、子ども達に向かって「ちゃんとしなさい!」「しっかりしなさい!」「集中しなさい!」と連呼していました。でも子ども達はざわざわしてクラスにまとまり感がありません。
そこで助っ人として登場したベテラン先生、たって一言「足を揃えて、手はお膝、背中は真っ直ぐピーンと伸ばして」と指示しました。私語をする子がいたら「口は閉じて先生の目を見て」と言います。一気にクラスが静かになりました。
具体的な指示なので子ども達が理解したのですね。小学生ですらそうなんですから、幼児には尚更曖昧な伝え方ではわからないのです。
小児科で騒ぐ子ども「いい子にしていなさい」では伝わりません。「ここは病気の人がくる場所、頭が痛い人、熱がある人もいるよね。だから大声を出したり走り回ったらダメよ」と言えば理由もやってはならない行動も理解できます。
ママが子どもにかける言葉の第一位「早くしなさい!」
・早く寝なさい
・早く食べなさい
・早く宿題やりなさい
・早く片付けなさい
・早くお風呂に入りなさい
・早く歯磨きしなさい
・早く準備しなさい
年中無休で言っています。1分間に1回、1時間に60回くらい言っている人もいます。特に出かける時刻が決まっている朝は戦争状態、更に拍車がかかります。
でも、単なる命令口調で言っていると子どもはいつまでもやりません。何故、早くしなくてはならないのか理由をきちんと説明しましょう。
こんな風に言ってみてはどうでしょうか?
・もう、7時半よ、早くご飯食べないと登園バスが到着しちゃうわよ
・もう、9時よ、早く寝ないと朝、起きるのが辛くなるよ
そして何度言っても、相変わらずの状態が続いていたら荒療治しましょう。登園バスに乗れなくて歩いて登園させ、気まずい思いで皆が着席している部屋に入る。
夜更かしして寝坊して学校へ遅刻して先生に叱られるなどの痛い体験です。“失敗させたら可哀想”と過保護にならないで大いに失敗させましょう。“失敗は成功のもと”で失敗により学習することって沢山あります。
よく「気合を入れよう」「頑張りましょう」「人には思いやりの気持ちを持ちましょう」と使いますが、これらも子どもにはよくわからない言葉。
どう頑張るのか、どう人に優しくするのか具体的に教えてやりましょう。
例えば、
・あそこの電柱までは歩いて行こう
・8時まではテレビを消して宿題をしてしまおう
・電車で老人が立っていたら自分が疲れていても席を譲ろう
などです。これですと行動を起こせますよね。
何気なく使っている口癖のような言葉、子どもに伝わるような言い方に変えてみませんか。
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