“過保護・過干渉にしてはいけない“とよく耳にしますが、具体的にどんなことなのでしょうか。
“過保護と子どものために必要なお世話”の線引きってとっても難しくありませんか?
□子どもが自分で服や靴を履こうとしているのに最初から手を出す
□子どもが何も言っていないのにお茶やお水を差しだす
□子どもが「ママ、水」と言っただけで水を出す
□まだ喧嘩をしていないのに “仲良く遊びなさい!”と釘を刺す
□「片付けなさい!」と叱りながら親が片付けている
□「危ないからやめなさい」と先回りする
□忘れ物を届ける
□通園バックの中身を親がセットしている
□朝、親が起こしている
□子どもが着たがっている服や履きだがっている靴を禁止する
□子どもが野球をやりたいとい言っているのに禁止してサッカーをやらせる
すでにお気づきの方も多いと思いますが、1つでも○がつく方は過保護の恐れがあります。
・子どもが自分で服や靴を履こうとしているのに最初から手を出す
せっかく一人で挑戦しようとしているのに親が「一人では無理だろう」と決めつけ、手を差し伸べています。これは子どもの能力を低く見積もっていること。そして子どものやる気を横取りしてしまっています。
・子どもが何も言っていないのにお茶やお水を差し出す
これでは自分からSOSを出すことが出来なくなります。集団生活の園ではモジモジしているだけでは先生は気が付いてくれないこともあります。自分から「喉が渇いたからお水ください」と言わせましょう。
・子どもが「ママ、水」と言っただけで水を出す
親が召使いのように子どもの単語に反応しています。これでは主語、述語をきちんと入れた日本語を話せなくなってしまいます。小学生になっても「先生、鉛筆を忘れたので貸して下さい」とは言えず「先生、鉛筆」とだけ叫ぶ子になってしまいます。子どもに「ママ水」と言われたときは「ママは水ではありません」と言い、要求をきちんと言葉に出すことを教えましょう。
・まだ喧嘩をしていないのに “仲良く遊びなさい!”と釘を刺す
まだ喧嘩をしている訳でもないのに最初から予防線、ママ友との人間関係を優先させる気持ちもどこかに潜んでいるのでしょう。子ども同士の喧嘩に親が最初から出ています。 いさかいや、喧嘩を通して社会性が育ちます。いちいち言うのは止めましょうね。
・「片付けなさい!」と叱りながら親が片付けている
何度、注意しても行動を起こさないと、ついイライラして「私が片付けた方が早いわ」と手が動いてしまいますよね。子どもからは「ママはいつもうるさく言うけれど、僕が片付けなくても最終的にはやってくれる」とお見通しです。
・危ないからやめなさいと言う
子どもがちょっと高いところに上っただけで「危ないから止めなさい」と禁止。多少、危ないことをして転んだり、滑ったりしてたん瘤や擦り傷を作ることは大切な経験です。痛い思いをして自分で気を付けるようにもなります。
・忘れ物を届ける
登校後、家に筆箱が転がっています。「あら、大変」と思い慌てて学校へ届ける親。でもこんなことしていると子どもは「忘れ物をしてもママが届けてくれる」と思い、忘れ物に注意を払わないようになります。忘れ物すれば「先生、筆箱を忘れたので今日一日、鉛筆と消しゴムを貸してください」と立派に言えるようになるのに・・・。
・通園バックの中身を親がセットしている
カラのお弁当箱や園からのお便りを当たり前のように親が出し入れしていませんか。2歳、3歳でもこれくらいは出来ます。幼い頃から自分の持ち物管理をさせていると、小学生になって明日の時間割をみて忘れ物しないように準備できるようになりますよ。
・朝、親が起こしている
「早く起きなさい」と毎朝のバトル。目覚まし時計を買ってやり、自分で起きる習慣をつけましょう。寝坊をして遅刻して困るのは子どもです。いつまでも親に起こしてもらっていると、成人しても実家の親からモーニングコールをしてもらっているような、ちょっと恥ずかしい大人になってしまいますよ。
・子どもが着たがっている服や履きだがっている靴を禁止する
子どもにも趣味、嗜好があります。親の着せたいものではなく子どもに意見も取り入れてやりましょうね。
・子どもが野球をやりたいとい言っているのに禁止してサッカーをやらせる
習い事、親がやらせたいものではなく、子どもがやりたがっているものを習わせてやりましょう。“好きこそもの上手なれ”で好きなもの、得意なものは上達も早いですよ。
ハッとした人も多いのではないでしょうか。
“自分は子どもを甘やかしていない”と思っていても“時間がないから”とか“私がやった方がことが早く進む”の理由で親が行動していれば結果的には過保護にしているのと同じこと。出来るところからでいいので、親の手出し口出しを減らしてみませんか?
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