街の中を歩いていると、さまざまなマークを見かけます。 その中に「障害者マーク」「優先席のマーク」というものがあります。
現在では、どこのスーパーやショッピングセンターに行っても入口の近くにこのマークがついた駐車場がありますよね。 また電車やバスには、体の不自由な方やお年寄りがすわる優先席があります。
しかし、このマークに対する意識は人それぞれ違うようです。 マークの意味は知ってはいるものの、あまり意識しない方も残念ながら少しいるようですよね。
●障害者のマークがついていても気にせず駐車する大人たち
どう見ても健常者である車が躊躇せず駐車している姿をよく見かけます。 実際に見かけたことがあるという方も結構いるのではないでしょうか? その人達の様子に共通して言えるのは、なんの躊躇いもせずに「あっ、空いている」という感じでスーッと駐車します。「悪いな」という様子が残念ながら見られません。
一日何度も見かける光景ですので、珍しくはないかもしれませんね。 一番気になるのが、幼稚園や小学生くらいの子供達を乗せている親がこのスペースに停めた時です。
その子供達はそのスペースが「健常者のスペースではない」ということが理解できずに 乗り降りしているのですよね。 それが理解できないまま大人になり、自分も同じことを繰り返してしまうのです。
●電車やバス内での優先席に座る子供たち
たまに見かける光景ですが、小学生くらいのいかにも健康的な子供が優先席に座っている姿です。 すいている状況なら問題ないのでしょうが、ビックリするのが「そばにお年寄りがたっていて混んでいる状況でも座ったまま」 という光景。 近くにお母さんが立っていますが、子供に席を譲るように指示しないケースがほとんどです。
どうも、こうした席に座らせるお母さん達は「自分の子供だけがよければそれでいい」的な 考えを持っているようです。 できればお母さん達が周囲に配慮して変わってあげることが望ましいですよね。
●街で困っている人がいたら親が積極的に助ける姿を見せる
小さい頃に親が人助けをしている光景というものは、子供心に覚えているものです。 その姿は大人になっても頭の中にあり、自分も大人になったらそうするべきだということが 自然に心の中にあります。
また、小さい時から街中を歩いている時に「親から聞いた情報」というものは、 頭の中に当たり前のこととして脳裏に焼き付いているものです。 大きくなってから覚えさせるのではなく、小さなうちから繰り返し覚えさせることで、 子供にそういった気持ちが定着すると言えます。
余談ではありますが、我が子には小さい時から繰り返し社会での人助けについて教えていたためか、中学生のころから道端で重い荷物を持っているお婆さんを助けてあげて感謝されることもありましたし、バス内で席を譲ってあげたりということを自分から自然にできるように育ちました。 そして「ありがとう」と感謝されることで「自分が人のために役立った」ということを実感しているようです。
街には、こうした社会のルールがたくさんあります。
世の中には、いろんな人がいて色んなところで助け合って生きていくべきということを、 小さいうちから教えていくためには、こういった社会で見るマークやルールは親が意識的に教えていく必要があるのではないでしょうか?