小学生の子どもたちが着るお洋服も、以前と比べるとオシャレになってきましたね。 子どもの意識も変わってきているようで、モデルさん顔負けのファッションで出かける小学生も増えてきたように感じます。
小学生でまだまだ子どもとは言え、美意識の高い一人の女性のようです。 お友達の持ち物にも敏感で、お友達に影響されて新しい物を欲しがることも珍しくありませんね。 小学生で、ヒールを履く子どもも目につくようになってきましたが、このような大人びたファッションは特に子どもの成長に影響はないのでしょうか?
ヒールは大人の女性の象徴でもあり、特に子どもが憧れるアイテムかもしれません。 確かにヒールを履くと疲れますが、足が細く長く見える効果もあり、実際に女性らしさを象徴させるアイテムのひとつです。 しかし子どものうちからヒールを履くのは危険なのでやめておきましょう。
大人の女性でも感じていることかもしれませんが、ヒールを履くと身体がバランスをとろうとする背骨の曲げ方によって腰痛の原因になってしまったりします。 ヒールで姿勢が悪くなってしまうことを感じている女性も多いのではないでしょうか。
大人の女性でもあまりいい影響のないヒールですから、子どもは特に危険です。 子どもは大人とは違い、まだ背も伸びている成長段階ですね。 骨格が固まっていない時期にヒールを履くと、姿勢だけでなく内股や外反母趾・内反小趾のトラブルになってしまう可能性が高まります。 骨格だけではなく、子どもは足も大人に比べると柔らかいので変形してしまう危険もあります。
人間の足は15歳ころまで成長すると言われています。 その柔らかい足でヒールを履くと足が緊張状態になり、足に大きな負担がかかってしまうのです。
大人でも新しいヒールでトラブルがあることがありますね。 しかし大人の場合は他に何足も靴を履いてきた経験があるので、足の異変には自分で気付けます。 ただの疲れなのか、靴擦れなのか、または異変が起きている痛みなのか、自分で判断することができます。 しかし子どもが初めてヒールを履いた時に「痛い」と言われて、お母さんはきちんと問題解決してあげることができるでしょうか。
「ヒールは疲れるものだから」と言って放っておくと、足のトラブルはもちろん、骨格変形の原因になってしまうかもしれませんので注意が必要です。 「そんなに痛いならヒール履くのをやめなさい」と簡単に言ってしまいたくなりますが、そんな言い方をしては足が痛いことを子どもがお母さんに隠して履き続けようとするかもしれません。
本人がヒールを履くことを強く望んでいる場合は、声のかけ方も気を付けてあげてくださいね。 大切なのはヒールを履かないことではなくて、身体の異変に対応することです。
子どものヒールは成長のことを考えると、あまりいい影響はありません。 しかし本人が履きたいならば、低めのヒールから、学校ではない外出時のみから始めてみましょう。 学校にヒールを履いていって、お友達に見せたい気持ちはわかりますが、学校にヒールは不向きです。
学校の行き帰りで何かあっても足ることもできませんし、お母さんの目の届かないところでグキッとなってしまってもどうしてあげることもできません。 そのため、まずは土日の学校がお休みの日からです。 オシャレをする日の特別な物として、買ってあげましょう。
子どもの靴を買うときについついやってしまうのが、ちょっと大き目のサイズを買うことです。 普段のスニーカーはそれでもいいかもしれませんが、ヒールではそれも危険です。
少し大き目のヒールを履くと、靴の中で足が滑って、前につま先が出てしまうことが想像できます。 靴の中で足が前に滑ってしまうと、歩きにくいですよね。 そのため少し大き目でなくても、滑らないかを確認してあげましょう。 サイズが合っていても歩いて足が滑ってしまうようなら、インソールを入れるなどの工夫をしてみてください。
低めのヒールから始めているとはいえ、歩きやすさを追求してあげたいですね。
子どもはこれからもどんどん大人の真似をしたファッションに興味を持つでしょう。 その度に、子どもの成長をきちんと考えた判断をしてあげたいですね。 ヒールだけでなくても、ムートンブーツなんかは比較的安全にオシャレできるのではないでしょうか。 子どもの希望を頭ごなしに否定するのではなく、成長を考慮した判断でできるだけオシャレをさせてあげたいですね。