皆さんのお子さんは毎朝朝ごはんを食べていますか?
朝、目がさめたらおはようの挨拶、そして朝ごはん。これは朝の大事な決まりごとです。
なんとなくまだ眠い、ねぼうして学校に行く時間が近づいているから、などという状況でも朝ごはんは絶対にかかしたくないものです。
それは朝ごはんは1日をスタートする身体へのスイッチになります。そして朝ごはんを食べる子供と食べない子供とでは学力や体力に差がでるだけでなく、心に与える影響も大きいのです。
毎朝朝ごはんを食べる小学生と食べない小学生とでは国語に関しても算数に関しても、毎朝朝ごはんを食べる子供の方が正しい答えを出せる割合が高いことが分かっています。全く朝ごはんを食べない子供と毎朝朝ごはんをたべる子供とでは正解率が20%以上も差がでることが文部科学省の調査データでわかっています。
20mシャトルランや握力などの実技では朝ごはんを食べる小学生と食べない小学生とで比較すると、毎朝朝ごはんを食べる子供は全く食べない子供よりも体力があることがわかっています。文部科学省のデータでは5%近くの差が生じていることがわかります。
学力も体力も男女ともに毎朝朝ごはんを食べる子供の方が良くできるという現状になりますね。
「身体のリズムを整える効果」
何もやる気が起こらないという無気力な状態は朝ごはんを食べる子供にはほとんどあてはまりません。
生活のリズム、身体のリズムが整っている子供は何事にも積極的でやる気があります。生活リズムや身体のリズムを整えるポイントの一つが朝ごはんです。
朝ごはんを食べるとエネルギーが行き渡って身体が目を覚まし、動きやすくなります。そうすると元気いっぱいで1日のスタートをきることができます。朝ごはんを食べない子供は午前中は頭も身体もぼーっとしたまま。昼ごはんでようやく活動的になり、夜になっても眠くならずにいるので、朝に眠くなってしまい起きられないのです。
「体温を上げる効果」
人の体温は眠っているときは下がっています。朝ごはんを食べると栄養がいきわたるので体の中で熱が作られますから体温が上がります。体温が上がることで元気いっぱいの活動が出来るのです。
朝ごはんを食べないと体温は低いままですから脳の体温も下がったままなのです。当然体温が低いままでは脳も体も眠い状態から抜け出せないのです。 豆腐や納豆などの大豆や卵、魚、肉などのタンパク質は地温を効率的に上げる働きがあります。
「脳にエネルギーを送る効果」
脳は寝ている間にもエネルギーを消費していています。脳のエネルギーのもとはブドウ糖です。朝にしっかりと食事をとることで脳や身体が目覚めます。
ご飯やパンなどの炭水化物はブドウ糖として脳や身体のエネルギーになります。ブドウ糖は体の中に少ししか蓄えておけないので夜寝ている間もブドウ糖を消費していますから、朝ごはんを食べないとブドウ糖が不足した状態のまま活動することになります。
当然脳にエネルギーが回らず、脳は栄養不足状態に陥り、集中力や記憶力がうまく働きません。 イマイチ朝やる気がでない子供は朝ごはんを食べない子供に多いのも納得です。
「免疫力を上げる効果」
免疫力は自律神経との関係も非常に大きいです。 自律神経は身体を活動的にさせる交感神経と安心させるリラックスさせる副交感神経からなっています。
自律神経の働きが悪く、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、心がいつまでも休まらなかったり、何か問題が起きると耐えられなくなったり、攻撃的になったり、積極的に行動できなかったり、病気にかかりやすくなり、心と身体が不安定になります。
朝ごはんを食べることで自律神経の働きが整うと、身体は勿論、心も健やかになります。
免疫力を上げる食べ物は例えば、柑橘系の果物はビタミンCが豊富なので気持ちを安らかにし、抵抗力や免疫力を高めたりする働きを持っています。疲労回復効果のある有機酸も多く含んでいます。野菜も身体の調子を整える効果が期待できるので毎回取り入れたいですし、朝食後はデザートに果物を取りたいですね!
最初からあれもこれも食べましょうと言っても子供には難しいかもしれません。 食べることは楽しいと思ってもらえる工夫も必要。
おやつの時間が好きな子供なら、野菜や魚を混ぜたパウンドケーキやおやきを出したり、にんじんと果物のゼリーにしたり、見た目はおやつ、中身は野菜やおかずだったなんて種明かしをしながら食べると子供が興味を持つかもしれません。 子供はカレーが好きですから、カレーにいろいろ混ぜても良いですね。 ちなみにカレーを食べるとIQが7もアップすると言われています!
食べない、から、何か一つでも食べる、というように少しづつ朝食習慣を身に付けてみませんか?