春になり、暖かい日が増えてくると気になるのが紫外線ですね。
先日、新米お母さんから生後2か月の赤ちゃんが日に焼けて、お肌が赤くなってしまったお話を伺いました。
気象庁のデータによると、5月は例年8月とほぼ同じぐらいの紫外線量が観測されています。
また、若いうちに紫外線を多く浴びることにより、将来的に皮膚がんを発症する確率が高くなったり、シミやしわが出やすくなると言われています。
お母さんたちは日ごろから紫外線対策として日焼け止めを塗っている方が多いかもしれませんが、では赤ちゃんにはどうでしょう?
健診や予防接種、普段の散歩など外出する機会も徐々に増えてきます。
前回の記事(※【おむつかぶれの原因と対策】紙おむつのせい?布おむつは?)でもお話した通り、赤ちゃんの皮膚は大人の1/3~半分ぐらいの厚さで、とても薄く、バリア機能も発達していないためとてもデリケートです。
大人よりも日焼けしやすく、赤くなりやすいということになります。
ただし、刺激にもとても敏感です。日焼け止め自体が刺激になることもあります。
生後6か月ぐらいまではなるべく日焼け止めを使わないような対策を行った方が良いと言われていますが、現代の紫外線量を考慮すると、生後2か月ぐらいからの使用をすすめているお医者さんもいます。
日焼け止めの使用・不使用にかかわらず、帽子や長袖の衣類、ベビーカーの日よけカバーなどを上手く使い、陽射しが強い時間帯(10時~14時頃)の外出を避けるなどの対策を行ってみてください。
また、赤ちゃんに日焼け止めを使う場合は、パッチテストを行ってからの使用をおすすめいたします。
腕の内側に少し日焼け止めを塗り、約20~30分程度様子を見てください。(2日後にも確認したほうが確実です。)
長時間外出する場合は、大人と同様に2~3時間おきに塗り直すと良いでしょう。
乳幼児用の日焼け止めは、石けんで落とすことができるぐらいの、SPFやPAが弱い低刺激のもの選び、落とすときは石けんをよく泡立て、たっぷりの泡で優しく洗い流してください。
洗った後は保水・保湿も忘れずに。
気持ちの良いこの季節、日焼け対策をして赤ちゃんとのお出かけを楽しんでくださいね!