赤ちゃんのお肌は大人の1/3~半分程度と言われています。どれぐらい厚さかわかりますか?
約1mm、食品用ラップフィルムと同じぐらいの厚さです。
赤ちゃんは出生直後~3か月ぐらいまでは皮脂量が多いものの、その後は皮脂量が低下し、10歳頃までは乾燥肌になります。また、汗腺の数は大人とほとんど変わらないため、汗をとてもかきやすく、小さい毛穴には汗や皮脂が詰まりやすくなっています。
この通り赤ちゃんのお肌は、皮膚が薄く乾燥肌であるため、刺激にはとても敏感でデリケートなのです。
なぜ赤ちゃんのお尻は紙おむつでかぶれてしまうのでしょうか?
上記の通り、とても敏感な赤ちゃんのお肌にとって、化学物質で作られている紙おむつは刺激が強過ぎると考えられています。現代の紙おむつは、何回も吸収してくれるとても高機能で便利なものです。 むれない・もれないようにどんどん進化もしています。
紙おむつの素材について気にしたことはありますか?
ポリエステルや高分子ポリマー、ポリウレタン、ポリプロピレンなどの様々な石油由来の化学物質でできています。「紙おむつ」という名称ですが、「紙」は全く使用されていないのです。
では、布おむつはどうでしょう?
綿などの天然素材でできているため、かぶれることは少ないと言われています。さらに何回も吸収しないため1回ごとに交換するので、排泄物が長時間お肌に触れていることもなく、お肌に優しいですね。
ここでよく問題となるのがお洗濯です。
近年布おむつの良さが再認識されてきているとは言え、やはりお洗濯のことを考えるととても面倒です。布おむつの良さが分かっていても、気になっていても、育児や家事で大変なお母さんたちにとって、布おむつを使用するのはハードルが高すぎるのが現状です。
しかしそれは、紙おむつを使用しているときに、赤ちゃんが排泄している尿や便の回数を考えて、面倒だと思ってしまっているのかもしれませんよ。
完全に布おむつだけにする必要はないと思っています。もちろん完全に変更したほうが効果は高いのかもしれませんが、例えば自宅にいる「日中は布おむつ」、「夜間や外出時・お洗濯のできない雨天時は紙おむつ」というように併用し、使い分けをするのもおすすめです。
紙おむつの回数が減るだけでもかぶれが少しでも軽減されるのではないでしょうか。
次ページでは、保湿、スキンケアについて解説いたします。