音楽大学の声楽科を目指す受験生が必ず探さなくてはいけないのが、個人レッスンをしてくれる声楽の先生です。
受験する音楽大学のレベルにもよりますが、1回や2回のレッスンを受けたからと言って合格するようなものではありません。 どんなに合格率の高い音楽大学でも1年以上はレッスンを続けたいところ。 有名大学だと、1年で合格はまず無理でしょう。 きちんといい先生の元でいいレッスンを受けて、実力をつけていく必要があります。
では、音大受験のためにはどんな先生を選んだらいいのでしょうか? まずは、自分の志望校を卒業した先生を探してみましょう。 声楽の技術だけではなく、大学のカラーやしきたりなども教えてもらえるかもしれません。 卒業生だからこそ、知っている情報もあります。 入学してから、こんなはずじゃなかった!!とならないためにも、間違いのない情報を仕入れておきたいところです。
ここで大学の先生の情報を得ておくのもとても大切ですね 大学に入学してからも、大学専属の声楽の先生に付く事になります。 大学の学校内の授業とはいえ、声楽のレッスンは個人です。 同じ先生に指導してもらう仲間の事を「門下生」と言います。 山田先生だったら、山田門下。 田中先生だったら、田中門下。 という言い方をします。 大学入学してからの声楽の先生は、一生の付き合いになると言ってもいいくらいです。
門下生同士も10年、20年と長いお付き合いになるでしょう。 そのため、大学に入ってからの先生の情報は早くから仕入れておくといいですね。 もし最初についた先生が、大学の先生と知り合いだった場合、入学が決まってから紹介してもらえるかもしれません。 卒業生の先生を入学前に見つけることは、いろいろなメリットがあると言えそうですね!
もし、地方から上京しようと思っている場合は、地元で受験勉強をすることになります。 地元では、卒業生の先生を見つけるのは難しいかもしれません。 それでも受験対策はしなくてはいけませんし、当然声楽の先生も探さなくてはいけません。 そんな時は、まずは同性の先生で、音域が同じ先生を選びます。
男性と女性では声帯の作りも違います。 音域も1オクターブ以上変わってきますので、声の出し方が違います。 まずは同性の先生を探すこと。 さらに、音域が自分と同じくらい、もしくはこの先生くらいまで音域を伸ばしたいと思う先生を探しましょう。
アルトの先生は、ソプラノの高音域を教えられません。 声楽は、感覚的な教え方をする先生が多いです。 「もっと頭のてっぺんから声を出すイメージで」とか、「お腹の底から声を出して」とかです。 声は頭のてっぺんからではなく口から出ていますし、息はお腹の底ではなく肺から出るだけです。
先生が自分で得たイメージを生徒にも伝えて、いい声を出させようとするレッスンが多いです。 そのため、自分が体感したことない音域は教えずらいようです。
まずは、先生を選ぶときに先生のお歌を聞かせていただける機会があるといいですね。 この先生のように歌いたい!と思えたら、その先生につく価値があります。 その上で、自分の志望校に合格者を出した実績のある先生だと、さらによいですね。 受験対策になるレッスンをしてくれるでしょう。 声楽のレッスンは個人レッスンになります。 この先生だったら、楽しくレッスンができそうだな!と思える先生に出会えるといいですね!
受験のためのレッスンですが、音楽を楽しむことを忘れずにレッスンさせてくれる先生に出会えることを祈っています!